第29話 夢にまで見た ページ30
私は遠慮なしにずっとルカに抱きつく
ふと、何も反応がないと思ったので顔を見上げれば
ル｢…っ｣
耳まで真っ赤になっており、必死に顔を隠しているルカがいた
柚蜜｢ルカ？どうしたの？｣
ル｢んー…色々とっ！｣
(色々と…？あ、それより！)
柚蜜｢ねぇ、ルカ！ルカルカ…会いたかったよ
会えて凄くうれしい｣
ル｢柚蜜…｣
柚蜜｢私さ、久しぶりに会えたルカが前と違って…色々あったから混乱しててちゃんと話せなかったの悲しかったの｣
ル｢…俺こそごめん、あの時…何も助けられなくて｣
ルカの表情は切なく罪悪感でいっぱいのようだ
教室で私が殴られそうになった事をひどく思い詰めてるからだろう
(…なんて、伝えればいいだろう)
時間は原作通り流れ会えなかった時期もある
その為、私は気持ちがしっかりとルカに伝わるよう言葉を選んでいく
〈キラッ〉
(あっ…これって)
私は優しくルカの耳に触れる
柚蜜｢…ルカ、大丈夫。ちゃんとルカの気持ちは伝わってるからそんな悲しまないで
あの時ルカさ…私の名前呼んでくれたでしょ？柚蜜って
ちゃんと聞こえたの
ルカはあの頃と少し違えとルカはルカだよ、優しい素敵なまま｣
ル｢柚蜜…、ごめんね。本当にありがとう
柚蜜もあの頃と同じで真っ直ぐで優しくて
本当に可愛くてーー
眩しい太陽みたいだ｣
柚蜜｢…っ｣
とても優しい目付きで大事なものを見つめるような表情に
照れてしまった私は誤魔化すように
柚蜜｢あ、そ！そういえばルカまだピアスつけてくれたんだね！うれしい｣
ル｢…ふふっ、うん。気にってるよ大事な物
柚蜜も俺があげたネックレスつけてる…ありがとう
とても似合っていて綺麗だよ｣
とルカは言いながら私の首元から垂れ下がってネックレスに触れる
(心臓の音が聞こえないか心配だ)
ル｢それでさ、柚蜜｣
柚蜜｢ん？｣
ル｢この体勢は…色々とまずいと思うんだ｣
ルカに言われてハッと気づく
思いっきり私を抱きとめたルカと共に倒れ込んだので
傍から見れば今私がルカを押し倒しているように見える体勢だ
ルカはバランスを保つ為私の腰に手を添えて支えている
(あっ、あっ、)
柚蜜｢ルッ、ルッ、ルカ！！ごめんね！！｣
(推しを…押し倒してしまった)
夢までに見た光景に
私は慌てながら急いで立ち上がりルカに手を差し伸べた
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ルウ(プロフ) - この作品大好きになりました！ 「魅惑の花【イケメン源氏伝】」も更新お待ちしております！ (5月4日 14時) (
レス) id: d8e14f5f2b (このIDを非表示/違反報告)
和羅紫(プロフ) - ルイちゃんさん» ルイちゃんさん！感想ありがとうございます、とても嬉しいです！更新頻度が不定期で遅めですが、より楽しんでもらえるようにもっと投稿頑張っていきます！お楽しみにお待ちしていただけると幸いです！ (1月17日 4時) (レス) id: f19e71f4da (このIDを非表示/違反報告)
ルイちゃん(プロフ) - なんでしょう！上手には伝えられませんが、本当に続きが読みたくなる小説でまだまだかなと勝手ながら待たせて頂いています！！ (1月16日 7時) (レス) @page30 id: b56b63a5e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：和羅紫 | 作成日時：2023年11月15日 20時
