もう1つの眩しい太陽【学園アリス】

第26話 アリスとは ページ27

棗「おい…双子の妹の方、どういうアリス持ってんだ」

柚蜜「…っ」


原作を読んでるからこそ
このアリスはまだ知られてはいけない

(あの方に…)


棗「姉の水玉の方もだ」

蜜「なっ」


心｢そういえばウチって、ホンマはどういうアリスをもってるんやろ〜
ウチってばホンマにアリスなんかなーなんて」


どうやら蜜柑の考えを心読みくんに読まれてしまったようだ、それを聞いた教室中はザワザワと騒がしくなる

パ「信じらんない〜、双子の姉の方は自分のアリスも知らないの？」

(…パーマだ)

パ「なんでそんな子が学園にいるわけ？妹の方も不思議だわ…こんな事おかしいわよ！」

子分「まさか、偽って潜り込んできたんじゃないのー？」

柚蜜「なっ、」

蜜「そんな事ない！鳴海先生がウチらのことアリスやって！」

柚蜜「お姉ちゃん…」

私は蜜柑の隣へと行く


パ「へぇ〜？だったら証拠見せてよ、はやく」


蜜「え、大体アリスアリスってなんや！そんなにーー」


パ「偉いわよ、私達アリスは国に認められ保護されてる特別なエリートなの」

そこからパーマによる説明を聞かされた
秀才天才だの、凡人はせいぜい歯車としてなど原作通りの展開だったが


(黙って聞いてりゃ…なんなんだよ)


私はこの世界と眩しい人達が大好きだ
パーマも好きだ、ただ今の現状ではダメだろう



この世界の主人公は蜜柑だがーー



パ「今井さんも可哀想ね」




その言葉で何かが〈プツンっ〉と私の中で切れた
振り向かない蛍に傷ついた蜜柑と私の心



でも仕方ない からこそ



柚蜜「ウチらはアリスや…黙って聞いてればごちゃごちゃ」


蜜「…柚蜜？お、おちつー」


柚蜜「でも、アリスがそうでない人より上とかない」






大好きなこの世界と人達のために







私の"ねがい"のために動き出さなきゃ






柚蜜「みんな同じ人間よ！それに何よ保護って？
こんな家族にも会えず…確かにアリスは素晴らしいけど、



頑張ってる人達の努力も素晴らしいし



生きてるだけで皆偉いわ！



何よりここにいる皆……私は大好きよ」



パ「…んなっ、」


坊「…っこいつ！」




柚蜜「きゃっ」





私はいきなり坊主に髪の毛を引っ張られ
乱暴に床に押し倒された



蜜「っ柚蜜！」



目の前には私に殴りかかろうとしてる拳と






(あぁ…痛そう)


















ル「柚蜜っ…おい、やめろ！」
















ルカの叫び声が聞こえた

第27話 仲直り→←第25話 無効化

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す