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「おはよう」
昨日の夜、結局Aは俺の所には来なかった。
ただ機嫌はすっかり直ったようで、朝は何事も無かったかのように目を擦りながら俺の元へ寄ってきた。
「…センラ？眠いの？」
『…あ、あー、いや…うん、おはよ』
不思議そうに俺を見た後、彼女はいつも通りキッチンへ飲み物を取りに行く。
何だか複雑で仕方ない気分のまま、頭を搔いた。
『…昨日あのまま放っておいたの、失敗やったかなあ』
小さく呟いて溜息をつく。
ポケットに入れていたスマホを取り出してホーム画面を見れば、メンバーからのメールが数件来ていた。
まだ朝の七時だというのに何の用だろう。
少し違和感を覚えながら目を通してみると、うらたんからの昼飯のお誘いが。勿論しまさかも来るようだ。
そういえば最近行ってなかったなあ。毎回も誘いを断るのも申し訳ないし、今日ぐらいは行こうかな。
そう思って「行きます」と送るとすぐに彼からの既読がつく。
『A、今日外で食べてくるわ』
「お昼？」
『うん。お前の昼飯は作って置いとくし、夕方には帰ってくるから』
Aは少しの間黙って俺を見て、頷いて隣に座った。
腕を前にぐーっと伸ばし、手に持っていた牛乳が入ったコップを見つめたまま口を開く。
「センラが出かけるなら、わたしもゲーセンとか行こうかな」
『……ふうん』
「え何その反応、駄目なの」
『いや、ダメっていうか…』
かなり動揺してしまった自分を隠すように部屋着の袖を引っ張って口ごもる。
少し考え込んで、色々な最悪の場合を想定した上で俺は「じゃあ行ってくれば」とあまり乗り気ではないように言った。
実際、行かせたくないのは事実だ。多分無いとは思うが、外出先で彼女に会ってしまったら、Aとメンバーを会わせることになってしまう。そんな面倒臭い事態は避けたい。本当に。
『…まあええか』
「え、なにが？」
『こっちの話』
彼女のスマホに一応GPSはついているし、まあ心配する程のことでもないか。
俺は考えるのを放棄して、溜息混じりのあくびをした。
『ちゃんと帰ってくるんやで』
ああそうだ、玄関の鍵は外しておかないと。
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ちょこ - 更新が止まってます！戻ってきてください！続き楽しみに待ってます！(´;ω;｀) (2022年3月17日 0時) (
レス) @page14 id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
美麗 - 100票目もらいました！wこの話めっちゃ好きですwあ、押した星は一番右ですよ？めっちゃ更新楽しみにしてます！頑張ってください！ (2021年3月18日 19時) (レス) id: 898ecf2a8e (このIDを非表示/違反報告)
ねこまる先生。 - この作品はヤバい。面白すぎる。センラさんが少し病み気味なのバチくそ好きですね(hshs)私はログインできないのでお気に入りは出来ませんが…一番右のお星様は押します！更新頑張ってください！ (2020年10月31日 20時) (レス) id: 1f53132dc8 (このIDを非表示/違反報告)
名無しさん(名前募集中)(プロフ) - 早くみたすぎる。ニヤニヤしておきます (2020年10月27日 17時) (レス) id: 71be53c310 (このIDを非表示/違反報告)
*茉莉花*@かばやき(プロフ) - 続きが気になります*^^*お気に入り失礼しますね〜 (2020年10月25日 9時) (レス) id: 040119bf1f (このIDを非表示/違反報告)
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