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彼がテーブルの上のCDを見て固まっているところを見て、やらかした、と呟いた直後、
オレの声に反応したのか、視線に気が付いたのか彼はこちらに顔を向けた。
気まずい、、、
『………』
「そういえば、自己紹介がまだでしたね」
そう言うとスッと立ち上がり、ゆっくりオレの目の前まで来る。
「天宮翔太、○○の近くに住んでます」
「歳は24歳で、」
名前、住んでいるところ、年齢、ときて彼は大きく間を開けた。
オレはゴクリと生唾を飲み込む。
「、察しの通り、天月という名で活動させてもらってます」
予想していたとはいえその事実に耳を疑った。
本当の本当に、本物の、天月さん、
『似てるとは思ってたんですけど、まさか本人だったとは、、、握手して下さい』
「え?うん、」
戸惑いながらも握手してくれる、天月さん優しい
何を隠そう、オレの”憧れのあの人”とは天月さんのことなのだ。
「えっと、それで、貴方の名前は、、、」
『あ、すみません』
『雪野A、18歳で、大学生です』
それと、
『天月さんの大ファンです!』
憧れの天月さん本人だと分かり、柄にもなくテンションが上がってしまった。
「ありがとうございます」
『あ、すみません、つい、、』
ライブなんかでもそうだが、好きなことに夢中になったりすると我を忘れてキャラ崩壊もいいところだ。
だから絶対にリアルな知り合いとは行かない、行けない。
それからは完成したことを若干忘れかけていた夕飯を食べ、雨足も弱まってきたので傘を貸して帰る天月さんを見送った。
しかも、ちゃっかりLINEを交換してしまった。
夢だったら醒めないで欲しい、、、
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きりが悪かったので短いです_|\○ _
【プロフィール】
天宮翔太(24)
主人公の家の、近所の公園の、近所に住んでいるお兄さん。
天月という名で主に音楽活動をしている。
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作者名:浅葱 | 作成日時:2015年8月28日 19時