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その日も自室で過ごしていた。
数日前に駆け抜けた新宿の感覚はまだ抜けきってはいなかった。
ドクター、私はマスターとしてやれているだろうか、なんて。
マシュだって私を慕ってくれている。
ウィーンと、空気の流れる感覚と共にドアが空いた。なにごと。
｢せ、先輩！起きていたのですね、ノックしても返事がなかったので寝ているのかと…｣
なんと。ノックの音にも気づかない程に思考に没頭していたみたいだ。
｢ごめんごめんマシュ、考え込んでた｣
｢いえ、こちらこそ邪魔しちゃってすみません｣
そういえば、とマシュは続けた。
｢ダヴィンチちゃんが来てくれ、と。特異点でしょうか？｣
まったく、忙しいな。
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作者名：ちょいこ | 作成日時：2018年1月4日 20時
