第82話 ページ32
意識を取り戻した9代目はリング戦に至ってしまった経緯を語る。
───8年前に起き、後に『揺りかご』と呼ばれるようになったXANXUS率いる反乱軍の起こしたボンゴレ史上最大のクーデター。
反乱軍の首謀者が9代目ボスの息子。というのは機密に扱われ、知るのはその時戦ったボンゴレの超精鋭のみ。
その時からXANXUSの時は止まり、眠り続けていた。だが、目覚めてしまったのだ。───
9代目｢恐ろしいほどの、
怒りと執念を増幅させて……｣
綱吉｢え、それ…ってどーゆー…｣
ﾘﾎﾞ-ﾝ｢一体何が…｣
咳き込み、ごぽりと音を立てて、9代目の口から血が溢れ出す。
綱吉｢ああっ！大丈夫ですか！？｣
パニックからか、9代目の身体を揺する。
ロー｢おい馬鹿、揺らすんな。あんたも無理してあんま話すんじゃねェ、傷に響く。｣
9代目｢優しい子だね…大丈夫さ、あと少し、君に言いたいことがあってね…｣
綱吉｢無茶しないでくだっ｣
“綱吉くん”
この状況には合わない、余りにも優しい声色で呼ばれた名前に言葉が詰まり、不思議と焦っていた気持ちが落ち着く。
9代目｢いつも、
君のことはリボーンから聞いていたよ…｣
好きな女の子のこと、学校、友達のこと。
こちらの世界に来させるには、マフィアのボスとしては、向かない、不釣り合いな子。
君が一度だって望んで、喜んで戦ってきたことは無いことも知っている。いつも、眉間にシワを寄せ祈るように拳をふるう。
だから、だからそこ。
そんな君だからこそ。
私は───
9代目｢綱吉くん、
君をボンゴレ10代目に選んだ…｣
綱吉｢！？｣
綱吉の額に当てられた9代目の指先から淡く、死ぬ気の炎が灯り揺らめく。瞬間、本人すらも忘れていた、奥底に眠っていた綱吉の記憶の一部が思い出される。
綱吉｢(お、れ…この人を、知ってる……！！)｣
やがてその炎は大きく揺らめくと、消えた。
9代目｢すまない…だが、君でよかった……｣
綱吉｢そ、んな…きゅっ、9代目！9代目っ！！｣
力抜けた9代目の手をぎゅっと握りしめ、祈るように声をかけるが、下ろされた瞼は開かない。
ロー｢チッ…焦るな、まだ息はある。
(とは言ったものの、緊急オペをする道具も何もねぇ、こんな時アイツらがいたら…
時間の問題だが、病院はある程度距離があって間に合わねェ。かといってここにいても何も変わらないだろ。そもそもこの状況はボンゴレ側に連絡行ってんのか…？)｣
ザン｢よくも、9代目を｣
．
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綾華(プロフ) - 続き見せてくだーい！！お願いしまーす！ (2019年7月23日 23時) (
レス) id: 1ee8009000 (このIDを非表示/違反報告)
マクリ - 57話のレヴィの台詞で、「あんな〜」ではありませんか？ (2019年5月15日 16時) (レス) id: 8c94687f2a (このIDを非表示/違反報告)
中村智和(プロフ) - ミリアさん» 完全なる私情のトラブルがありまして、最近まっったく更新出来ず…ほんとに申し訳ありません。明日から更新再開したいと思ってます！宜しければこれからも愛読お願いしますm(*_ _)m (2018年5月18日 22時) (レス) id: de2af90cc3 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - それと今後他の作品を作る予定があったらリボーンのツナ♀逆行か雲雀の姉か妹か娘がワールドトリガーかヒロアカかワンピースかアニメKの世界にコラボかトリップか転生した作品が読んで見たいです説明が下手ならすみませんこれからも体調に気をつけて更新頑張てください (2018年4月4日 0時) (レス) id: 673ec4ec31 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - 凄く凄く気に入った作品で面白かったです最初から読んでます続きが凄く楽しみに待ってます出来れば虹の代理戦争まで書いて欲しいです (2018年4月4日 0時) (レス) id: 673ec4ec31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：中村智和 | 作成日時：2016年11月22日 18時
