第71話 ページ21
バタバタと走り回る足音があらゆる方向から聞こえ、そこに響く。
レイヴは持ち前の足の速さで、かれこれ数分逃げ回っていた。だが、走っても走っても出口が見つからず、同じ場所をぐるぐるしている感覚に陥ってしまう。
ﾚｲｳﾞ｢もぉ！広すぎッ！ふざけんなこら！！｣
銃は手元にあるが、相手の身元がわからないので無闇に撃つことは出来ない。窓からの脱出も考え走ってる時、窓ガラスをノックしてみたが分厚く簡単に破れそうにはなかった。
悶々としながらも足を止めることはせず走っていると、走っている先に少しだけだが、ドアが空いている部屋を見つけた。
ﾚｲｳﾞ｢！！ラッキー♪暫く身を隠せそうッス…｣
レイヴはその部屋へ滑り込むと、すぐさま内側から鍵を閉めやっとひと息ついた。
数人の足音が通りすぎると、ドアに体を向けたまま、へなへなと力なく座り込んだ。
足の速さは確かだが、体力はそうでもなかった。
ﾚｲｳﾞ｢結局走っただけで此処がどこだか検討もつかなかったッス…此処はどこ？私はだれ？状態ッスよこれ。いや、記憶喪失ではないんッスけどもね？｣
ブツブツと文句をいいながら、この部屋に役に立つ物がないか探そうと｢よっこらしょ｣っと言ってジジくさく立ち上がる。
ﾚｲｳﾞ｢まぁ、とりあえずひとあんし、ん……｣
＿＿カ…チャ
そう言って部屋側に振り向こうとしたレイヴの耳元で音が鳴った。銃を扱うレイヴならではの聞きなれた音＿＿そう、セーフティを外す音。
何故最初に部屋をクリアリングをしなかったのか数秒前の自分の行いを後悔したレイヴは、冷や汗を垂らす。
？｢侵入者が自ら俺の部屋に入ってくるとはな。｣
背後から聞こえる低音の声に背筋が伸びる。
？｢誰の差金でここに来たのかは知らねぇが、恨むならオレの部屋に勝手に入ったテメェを恨め。｣
意を決して振り向くと血のように赤い鋭い眼光が射殺さんとしていた。
手にはやはり銃を持っており、その銃口には橙色の光が爛々と輝き集まっていた。
ﾚｲｳﾞ｢！？何なんスかそれっ｣
？｢かっ消えろ｣
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿
ﾚｲｳﾞ｢その後、咄嗟に横にずれたんで直撃はしなかったんッスけど、気を失って目覚めたら既に牢屋の中で愛銃は取り上げられてたんッス。
それから取り調べとか、牢屋の中の人からの話を聞いて、異世界に来ちゃったんだな〜って分かったんッスよ。怖かったんッスから！｣
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綾華(プロフ) - 続き見せてくだーい！！お願いしまーす！ (2019年7月23日 23時) (
レス) id: 1ee8009000 (このIDを非表示/違反報告)
マクリ - 57話のレヴィの台詞で、「あんな〜」ではありませんか？ (2019年5月15日 16時) (レス) id: 8c94687f2a (このIDを非表示/違反報告)
中村智和(プロフ) - ミリアさん» 完全なる私情のトラブルがありまして、最近まっったく更新出来ず…ほんとに申し訳ありません。明日から更新再開したいと思ってます！宜しければこれからも愛読お願いしますm(*_ _)m (2018年5月18日 22時) (レス) id: de2af90cc3 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - それと今後他の作品を作る予定があったらリボーンのツナ♀逆行か雲雀の姉か妹か娘がワールドトリガーかヒロアカかワンピースかアニメKの世界にコラボかトリップか転生した作品が読んで見たいです説明が下手ならすみませんこれからも体調に気をつけて更新頑張てください (2018年4月4日 0時) (レス) id: 673ec4ec31 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - 凄く凄く気に入った作品で面白かったです最初から読んでます続きが凄く楽しみに待ってます出来れば虹の代理戦争まで書いて欲しいです (2018年4月4日 0時) (レス) id: 673ec4ec31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：中村智和 | 作成日時：2016年11月22日 18時
