【リボーン×ワンピース】死んだ筈の死の外科医はリング戦に参加します。

第53話 ページ3

正直参加はしないつもりだった。



これに参加し、勝利したならば、自分が大空であり、ボスである綱吉の下に付くと云うことになるからだ。

もう1つは、違う世界の住人のローはいつまでここに居れるかは分からないから。もしかしたら明日には、1秒後には向こうへ帰り、此処に居ないかもしれないからである。


ここ数日で綱吉がどんな人物かある程度分かった。


どうしようもなく単純で、
考えがくそみてェに甘っちょろくて、
馬鹿みてェにオロオロしたり叫んだり、

疑うことを知らずに仲間を大切にする＿＿＿


どこか麦わら屋と同じものを感じさせられて、
どこか惹きつけられる変なガキ。



下に付くことは一海賊の頭として有り得ないが、

まぁこっちにいるときだけは、
こいつに…綱吉に付いていてやろうかと思う。






ロー｢仕方ねェから力貸してやる｣



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広い海の深い深い海中に、黄色い潜水艦がふわふわと、どこへ行く訳でもなく進んでいた。

行き場を見失ったように。


？｢べポ、お前最近食欲落ちてきてるだろ｣

ベポ｢え！？そんなこと無いけどな｣

？｢あー確かに痩せた、かも？｣


場所は黄色い潜水艦の艦内
ある一室に帽子を被った男2人“ペンギン”と“シャチ”と喋る真っ白の“ベポ”と呼ばれている熊がいた。


ペン｢・・・あんま無理すんなよ｣

ｼｬﾁ｢そうそう、俺たちが弱ってると、キャプテン起きた時に迷惑かけるだろ？｣


ベポ｢だって、もし、もしだよ？このままっ＿＿｣





ペン｢俺たちが信じなくてどうする！！｣




突然のペンギンの怒声にビクッと肩が上がる。滅多に声を上げて怒ることのないペンギンが怒鳴ったのだ。


ｼｬﾁ｢ベポ、お前の知ってるキャプテンはそんなに弱かったのか？ベットに寝転んで、そのままコロッと死ぬような人だと、そう思うか？｣


熱くなったペンギンを抑えつつ、泣きそうなベポに優しく笑いながら問いかける。すると、ベポはブンブンと首を振った。


ベポ｢キャプテンは弱くないよ！どんな海賊にだって負けない！ドフラミンゴの銃なんかで死んじゃう訳ないよ！！｣


ペン｢ベポ…怒鳴って悪かったな。

俺たちであの人が寝惚けてる間、この船をハートの旗に掛けて護るぞ。｣

ベポ｢あいあい！｣

ｼｬﾁ｢俺がいれば楽勝しょ！！｣


ペン｢五月蝿い。お前は洗い物しろ、当番だろ｣

ｼｬﾁ｢え、急に冷たくない！？｣



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