料理人は遊び人 ページ4
志村side
「で?そのきつね野郎の居そうな場所って何処だよ。」
怠そうに言う銀さんに、晴太くんは元気良く答えた。
「きつねの兄ちゃん、きっとキャバクラに居るよ!」
暫く、沈黙する。1番初めに口を開いたのは、やっぱり銀さんだった。
「おいおい、吉原の次はキャバクラぁ?どんだけ金持ってんだよ羨ましい!!」
「心の声出てますよ、銀さん。」
「男の嫉妬は見苦しいネ。さっさとそのきつねさん探すヨロシ。」
羨ましい羨ましいー。と、子供が駄々をこねた時のように地べたに座る銀さんは、まさしくマダオに相応しい。
僕、こんな人の下で働いてて大丈夫かな。
「この辺のキャバクラって言ったら…スマイル?」
そう考えた時、真っ先に浮かぶのは姉上。そうだ、姉上に話を聞いてみたら良いじゃないか。黄金色の髪はすごく特徴的な筈だから、きっと分かるだろう。
ちょうど、今は姉上はスマイルにいる筈。
「ほら、銀さん!そんな所に座ってないで、行きますよ!」
「新八〜…、きつね野郎が羨ましい〜。」
「しつこい!てかアンタ、キャラ大丈夫ですか!!」
▽▲▽
今日のスマイルは、何時もよりとても賑やか…と言うよりは騒がしかった。
「ちょっとAさん?!貴方お妙さんと私、どっちが良いんですか!!今日という今日は私を指名してもらいますからね!」
「あら?何を言ってるのかしら阿音さん。Aさんは私を贔屓にしてくれているんですよ?ねえ?」
『え、えー?…そやなあ。うん。今日は僕、あの緑の着物の子にしよかなあ。』
「「どうしてですか!」」
『偶には焦らしプレイもアリやと思えへん?』
「「思いません!」」
『ははっ。』
その人は、黄金色の長い髪を一つに束ねて、髪と同じ色の羽織りを揺らしていた。
「きつねの兄ちゃんっ!!」
『ん?あ。晴太くんやないのー。どないしたん?』
「ど、どうしたもなにもないよ!きつねの兄ちゃん、今まで何処行ってたんだよ!」
『何処って、ここ?』
そう言いながらきつねさん、元いAさんは、近くにいた緑の着物の女の人の胸に、顔を埋めた。な、何してんだこの人!!
「きゃあ!も、もう!Aさんったら!」
『んふふー。僕のお家、今日からここにしよかなー。
って、いったあ!!何すんのお妙ちゃん!』
姉上が、思い切り頭を叩く。
「Aさん?ちょっとお話ししましょうか?ねえ。」
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あきな(プロフ) - 面白いです!更新大変だと思いますが頑張って下さい!!応援してます!!! (2017年9月29日 21時) (レス) id: a03d3f2ed8 (このIDを非表示/違反報告)
空白 - 俺こうゆうの超好き!!!!!! (2016年6月18日 0時) (レス) id: 46538a2eea (このIDを非表示/違反報告)
夏凛 - めっちゃ面白いです! (2016年4月12日 1時) (レス) id: b1b68a76c0 (このIDを非表示/違反報告)
レイ - え?終わり?そんなわけないですよね!更新頑張ってください! (2016年3月31日 15時) (レス) id: 131cdd29b3 (このIDを非表示/違反報告)
潮音(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです!!更新頑張ってください!応援してます! (2015年11月8日 19時) (レス) id: 05ac5cb1f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:とまと侍 | 作成日時:2015年10月21日 1時