元社畜系メイド兼マフィア、乙女ゲームの世界に転生とかまじ？【だ！】 (ページ48)

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46話おやすみページ48

夢主視点

ふと目を開けると家では無い所にいた。上は星空が世界を支配し地面は水のようなものがあった。水のようなものは歩くと水のようになるのだが濡れたりはしない。不思議。
少し歩くと人を見つけた。

『ねぇそこの貴方((？「おやすみなさいませ」え？』

強烈な睡魔が襲ってきて地面に倒れるように寝てしまった。

目を開けると前世の家と家族たちが見えた。お兄ちゃんやお父さん、僕もいる。そして死んでしまったお母さんもいた。多分僕が6歳、お兄ちゃんが9歳だろう。今は夜ご飯を食べているようだ。
みんなで楽しそうにお話しながらご飯を食べ進めていく。ここだけ見れば普通の家族なんだろう。この頃を思い出すと胸の奥が苦しいような感じがする。
ご飯が食べ終わって僕とお兄ちゃんはお風呂に行く。相変わらず仲がいいな。今はどうなんだろう？…分からない。

お風呂から上がり完全に寝る準備が終わった頃にお父さん達のところに行くとお父さんがお酒を飲んでいた。それを見た僕とお兄ちゃんが顔を顰める。それはそうだ。お父さんは酒癖が悪く酒を飲むとお母さんと僕に暴力を振るう。勿論マフィアのボスなわけで力も強いのでそこそこ痛かった。

それでお父さんはお母さんに暴力を振るっていたのだ。守らなきゃ！と思っても体が動かない。

こんなに無力ならここに居る意味なんて無い。