【wrwrd！】前世の身体能力やら知識やらが今世でも引き継がれた件について

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zmside

放課後を告げるチャイム。

部活へと駆け出す人。

友達と雑談をする人。

さっさと帰る人。

今日は確か部活休みの人が多かったな。

いつもより教室に人がたくさん居る


ht「ゾム？部活行こ」

zm「え？あ、ひとらん！行こ！」


ひとらんに声をかけられて部活へ行く。

俺とひとらんは剣道部だ。

ひとらんは前世のこともあるし。剣に関わることをしたかったんだろう。

俺はなんとなく。やるなら体動かしたいって感じ。

ちなみに剣道部の顧問はほとんど来ない。

よってやりたい放題出来る。

zm「ひとらん、手合わせしようや！」

ht「いいよ。ゲーム？実戦？」

zm「実戦！」

ht「はーい。本気ね？」

zm「当たり前やん！」


実戦。
それは俺らの間で本気で相手の急所を狙いに行く、
殺し合いである。

流石に殺しはしないけれど。殺したら罪になる時代なので。

2人とも戦闘体勢をとる。空気がピン、と張り詰める。

ひとらんからは"本気(ガチ)"の殺意が来る。

思わず笑みが零れてしまう。そんな殺意はなったらみんな腰抜けるで？

前世に比べたら全然軽いものだけど

ht「2本使っていい？」

zm「いいで」

ht「じゃあ、行くよ」

zm「はーい。先どうぞ」


ひとらんが力強く床を蹴る。流石と言うべきか、直ぐに目の前に来る。

でも、強い一撃には隙が生まれる。

zm「ひとらん、隙がありすぎやで！」


ぴょん、と飛び、刀を回避する。


ht「まだ慣れないんだよ。この重さ」

ひとらんは多分体の重さのことを言っている。

やはり何か違うのだろう。だとしても身軽だけれど。

たん、と床を蹴り、空中から攻撃をする。

こんな攻撃、ひとらんにとって遊びだ。

ht「……？手、抜いてる？」

zm「冗談ですやんー！w」

案の定弾き飛ばされ、更に飛び上がる。

このまま着地しても負けるしなぁ。


そのままゾムは床に降りてこなかった。

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