SLHと恋しませんか？【短編集】

『バレた』：YUMA ページ31

Aside
ずっと憧れだった。何でもツラっとやってみせて周りにはいつも人がいて
女子の中では”絶対に付き合えない”って言われてた相手を好きになってしまって。
でも気持ちを抑えている方が辛くなってしまったから

「好きです」

恥ずかしくて怖くて呼び出しておきながら逃げてしまった
でも腕を掴まれて

Y「お願いします」

「え」

Y「付き合お。でも条件がある」

「条件……？」

Y「他の人にバレたら別れる」

状況が全然飲み込めなくて

「なんで？」

Y「色々めんどくさいし人前でイチャつくの嫌いだから」

「あ。そゆこと。分かりました〜」

何故か納得して了承してしまったんだ
たまに一緒に帰ったりするし人前じゃなきゃちゃんと彼氏をしてくれるゆーま
2年になってクラスは離れちゃったけどあれから一年。バレずに上手くやっている

つもりだった…………

朝いつものように教室に入ると何故か集まる私への視線

女「Aとゆまって付き合ってんの？」

「え？付き合ってないよ？」

男「でも何人か手繋いでんの見たって言ってたぜ？」

やってしまった。遂にバレた。もう誤魔化せない

笑って誤魔化して私は屋上へ走り出した
涙止まんない。別れたくないし！

「ゆーま！バレた……」

Yside
すぐ別れるつもりだった
暇つぶしのつもりだった
下向いてるのに分かるくらい顔赤くして照れてるAを見ていい子そうだなって

あれから一年。最近は本当に離したくない存在になったA
でもクラス離れたらA結構人気あるからね
余計な虫たくさん付いててそんな時に

男「A彼氏居ないんだってよ。俺告ろうかな」

なーんてクラスメイトに言われたもんだからちょっとイラッときて

Y「俺付き合ってんだよね。疑うなら今日一緒に帰るから見にでも来たら？」

本当に見に来るとは思わなかった
しかも複数人で。もうバレてもいいかなって思ったから
次の日噂はあっという間に広がっていて
いつものように屋上に居ると勢いよくあく扉と共に見えたのは泣いているA

「ゆーま！バレた……別れるの？」

Y「それバラしたの俺」

「え？え？」

大混乱中のA可愛い

Y「最近男が周りにいる事が多いから言っちゃった」

「いや。そんなつもりは」

Y「Aに対して怒ってるわけじゃないよだからこれからもよろしくねって事」


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Y「扉の前で盗み聞きしてるお前らに一言。俺んだからぁ！！」






独占欲ゆまさんカッコイイ

『無気力』：SHIRAHAN→←『イメチェン』：KARASU

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