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『九死に一生』とか『危機一髪』

そんな言葉、意味だけしか知らない人。


僕はそんな人がとても羨ましい思う。


誰かの優しい腕、そんなに筋肉質じゃなくて


細くて、でも、力強い。


僕の後頭部を優しく包み込む手のひら


必然的に彼の心臓の音が耳に響く。



その音はとても早い。



ベッドでぐっすり寝ていた僕を叩き起すようにけたたましく鳴り響く目覚まし時計。



布団の中から手探りで音の在処を辿って


上の方をポンと叩く。音がぴたっとやんだ。



髪をかきあげ、犬みたいにブルブルと頭を振る。



今日は学校が休み。いや、今日もだった。



まだ眠たいので、ベッドで少しボーッとする。


懐かしい夢を見た。まあ、夢ではないんだけど


確かな僕の記憶なのに、なぜか他人事のよう思える



もう、10年とかそれぐらい前のことだろうか




いや、
もしかしたらそんなに経ってないのかもしれない



でも、僕にとってはそれぐらい前の話に感じる




その記憶での僕は凄く背が小さくて、今現在高校1年生なのに180cmを超えている僕にとって、そう思うのは当然のことなのだろう。






春の日差しが僕の部屋に差し込む。



あの話を聞きに来たかのように。

↓→←僕からの贈り物



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momo(プロフ) - 更新していただきありがとうございます。ずっとこのお話の続きが見たいと思っていて、ほんとに嬉しいです。本当に泣けます。 (2020年4月10日 8時) (レス) id: a0b82fa00b (このIDを非表示/違反報告)
ゆーみん - 涙が止まらない...。 (2020年4月10日 1時) (レス) id: 5b31e0b468 (このIDを非表示/違反報告)
momo - もう、ずっと泣きじゃくってます。(笑) (2019年11月4日 3時) (レス) id: bd74373af8 (このIDを非表示/違反報告)
すたっこ(プロフ) - mellerさん» コメントありがとうございます!そう言って頂けると嬉しいです! (2019年4月27日 8時) (レス) id: b3cfcf69f2 (このIDを非表示/違反報告)
meller - すごいです、なんというかすごいです 読み終わって衝撃で泣いてました 驚いて泣いたのは初めてです 素晴らしいお話に出会わせていただきありがとうございます (2019年4月27日 2時) (レス) id: 90dd845d04 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:すたっこ | 作成日時:2019年4月26日 17時

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