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ページ8

「ほっといて!」


「でも...」


「いいから!」




勉強漬けの彼を心配したお兄さん。




咳き込む彼を心配して





学校を休むように言ったけれど





絶賛反抗期な主人公は





お兄さんに強く当たってしまう。






高校に向かう足取りは重く






体が動かなくなってきた。







視界はホワイトアウトして







重力に従うように






体は倒れた。





知り合いの渡辺さんに助けられて







自宅に運ばれた。






「医者志望なのに、自分の体調も気遣えないなら

お医者さんになれないよ。」



親みたいなことを言う、渡辺さん。





「涼太には連絡したよ。」



「気まずいのに...」



「...はなちゃんのことがあってから、
涼太、怖くて仕方ないんじゃないか?」


『はなちゃん』は彼の妹。



白血病で亡くなった、妹。







「なんで怖いの?」





「1人になるからだよ。」





「...いい大人なのに?」






「ひとりっ子って、寂しいんだぞ」






ものすごく、分かる。






ひとりっ子の俺は渡辺さんの気持ちがわかる。







「涼太はお父さんが再婚するまで一人っ子で


再婚して、亮平が弟になって



はなが生まれて。



おもちゃしか家での遊び相手がいなかったのに



お父さんが忙しくて



夜はずっと1人だった。





お前がいなくなったら




あいつはまた1人だ。






俺しか、遊び相手がいなくなる。」





「...分かったよ。謝る。」




「そう、そりゃよかった



じゃぁ、大学行ってくる。




ちゃんと寝とけよ!



あ、欠席の連絡入れといたよ!」





渡辺さんは足早に去っていった。






「.....1人ね」



布団にくるまって、主人公は呟いた

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momo(プロフ) - 更新していただきありがとうございます。ずっとこのお話の続きが見たいと思っていて、ほんとに嬉しいです。本当に泣けます。 (2020年4月10日 8時) (レス) id: a0b82fa00b (このIDを非表示/違反報告)
ゆーみん - 涙が止まらない...。 (2020年4月10日 1時) (レス) id: 5b31e0b468 (このIDを非表示/違反報告)
momo - もう、ずっと泣きじゃくってます。(笑) (2019年11月4日 3時) (レス) id: bd74373af8 (このIDを非表示/違反報告)
すたっこ(プロフ) - mellerさん» コメントありがとうございます!そう言って頂けると嬉しいです! (2019年4月27日 8時) (レス) id: b3cfcf69f2 (このIDを非表示/違反報告)
meller - すごいです、なんというかすごいです 読み終わって衝撃で泣いてました 驚いて泣いたのは初めてです 素晴らしいお話に出会わせていただきありがとうございます (2019年4月27日 2時) (レス) id: 90dd845d04 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:すたっこ | 作成日時:2019年4月26日 17時

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