Salty Laichi(×めめ)

七夕と主夫とゆーれー(こじめめ) ページ22

(目黒)



｢七夕か...｣






一年に一度、最愛の人に会える日









織姫と彦星、おめでとう。









でも、俺は最愛の人にはもう会えない









数週間前に不慮の事故で









あんなに狭くて、うるさくて









暖かくて、幸せだったこの部屋は









電気をつけても、どこか暗くて寂しい部屋になった








｢...寂しい、｣






椅子が2つあるダイニングテーブル







彼のために一生懸命覚えた料理







1度も彼に披露することなく








覚え損、宝の持ち腐れ








それじゃ悲しいから、自炊をし始めた









今じゃ、唯一の生きがい、









仕事中は夕ご飯のメニューやスーパーの特売日とか









それしか、頭にない。









主婦か、俺は。









｢美味しそうじゃん｣






｢おわっ！！なにっ...？？





え...｣






｢え...、じゃないわ！





逢いに来たで、蓮｣









｢え、ちょっと、え？｣






｢ねぇ、同じの作ってやー！｣




｢いいけど、ちょっと待って...｣




今年の七夕、何だか、忘れない日になりそう。







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長らく更新サボったツケが回って来ました。

昨日のらじらーやばかった。

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