俺の姉に常識は通じない【白鳥沢】

くーりすまっすがっ ページ30

川西(弟)Side(本編と時系列が異なります)
.








「くーりすっまっすがっこーとーしーもやーーーぁてくるぅぅぅ！！」




「うるせぇA。」









今日は12/25 そう、クリスマス



もちろん部活


もちろん彼女なんていない


隣で喚いているのは相変わらずおかしい姉と賢二郎









プレゼントもあるわけ……






.









「あ！そういえばクリスマスプレゼントあるよ！」





夜、食堂で悲しい男達のクリスマスパーティーに遊びに来たAが突然言い出した








「えっ！なんですか！！」





食いつきのいい五色に喜んだのか、

Aがへへーんっ、と大きい袋を出した







「じゃんっ！

その名も"心の中を読みマシーン！"」







「「「……は？」」」







なんかまた発明品っぽいけど

心の中読める？




なんかコワイ









「これバレー部の皆さんに1台プレゼントです！」








ほらほら、みなさん若様の気持ちとか聞きたいでしょう？そういいながらニヤッと笑った









「あー、確かにそれは聞きたいかもな。」



「若利クン今トイレいってるから後で使おうよ〜！」









ノッてきたらしい瀬見さんと天童さん







あ、言い忘れてたけど今日は引退した先輩達もいる


………皆さん彼女がいないらしい









「…………てかこれほんとに使えんの？」








賢二郎が聞いた

確かにそうだ



今回の装置はわりと信憑性が低い









「じゃあ使ってみる白布？」







怪しげに妖艶に笑ったAにみんなが息を呑む


こういう時だけ美人発揮するのはよくない







.





「よーっし！それじゃあ行くよ？！」





いつもの調子に戻ったAは

白布ちょっとそこに立って〜と誘導し賢二郎も素直に応じた









ポチッ、とボタン音がするとスピーカーから音が流れ始めた









『牛島さんの考えてることとかめっちゃ気になる早く戻ってこねぇかなーってあれっ、これ全部思ってること流れてね！？え！？待て待て待て待てなんか他のこと考えろ俺！えっと、えっと、しらすしらすしらすしらすしらす…………。』






.






「ブッフォ！！賢二郎心の中じゃ喋りすぎ……！」


「白布さん………ぶはっ！！！」


「……白布、俺はお前を見捨てないぞ。」






「やめてください天童さん。五色は表出ろ。

瀬見さんは哀れんだ目で見ないでください。」









.

普通に過ぎた→←説明しよう

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す