俺の姉に常識は通じない【白鳥沢】

王子様のお目覚め ページ27

白布Side
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＿＿＿＿＿9月のビックイベントといえば









「はーい、それでは文化祭と体育大会のこといろいろ決めますよ〜。」








そう、クラス委員に先に言われちゃったけど文化祭と体育大会









体育大会は太一と勝負するつもりだから結構ガチになるけど

正直文化祭は割とどうでもいい









うちの学校は文化祭2日間のあと体育大会のため

今からの時間も文化祭のことが先だ









(まいいや、適当に聞いてよ。)





そう思いながら机に突っ伏した






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「はい、じゃあ決まりね〜！

次体育大会のことね！」








その体育大会というフレーズではっと目が覚めた



どうやら寝てしまっていたらしい


今日朝練結構キツかったしな、うん仕方ない









寝起きでまだはっきりしない意識のなかそう考えていると


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「あっ、王子様のお目覚めだぞ〜！」





「……は？」









いーやいやいやいやまさかな


まさかそんなことあるわけないじゃん









何かを悟った俺は黒板を見た









『2-4 アナザー眠り姫

眠り姫:川西A

王子:白布賢二郎』









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「………うっそだろ。」






ちょっとまって本気で泣きそう


絶対馬鹿にされるよ天童さんとか天童さんとか天童さんとかに！！









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「………辞退はないんですか。」



そう聞けば




「ありません。

満場一致なので。あと寝てたので。」



「ホントに許してください。」



「無理です。寝てたので。」






クラス委員にはじめて恐怖を感じた





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そして眠り姫役になっていたAは

よくわからない計算をしていて話し合いに参加しなかったため選ばれたらしい



あとは抜群の容姿



そこは確かに姫っぽい部分はある

容姿だけな、だけ








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「白布王子〜」




「なに。」




「私、目開けて寝ちゃうんだけど

どうしたらいいかな？」




「…………まぶたにガムテープ貼りに行ってやるよ。」









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