俺の姉に常識は通じない【白鳥沢】

呼び方 その2 ページ14

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インハイ予選宮城県予選を制した俺たち









試合には危なげなく勝てた



勝てたんだけど









とにかく試合中の川西メスが騒がしかった









太一がスパイクやブロックを決める度、恐ろしいほどでかい声で叫びやがる







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「もうA、恥ずかしいからあんまりでかい声で叫ぶなって言ってるだろー。」









「え〜太一ったら照れ屋さん！」









＿＿＿＿＿だから他でやれって









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嫌悪感丸出しのままこのやり取りを見ていると

川西メスが人差し指を立てて得意気に言った









「じゃあね、太一が私の言うことひとつ聞いてくれたら

インハイでは少し慎ましく観戦しよう！」





「……わかったよ。」









どうせしょうもないんだろう、という予想は的中する









「小さい頃みたいに"おねーちゃん"って呼んで！」







そう言われた太一の顔は真っ赤になった



なに実の姉に本気で照れてんだこいつは









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「ほーら、はやくはやく！

私を慎ましくするためだよ？ね？」







急かすメス

焦るオス









太一の照れっぷりは見てて面白い






__＿＿＿＿＿けど









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「…………ねっ、ねーちゃん。」






「イヤアアアアァァァァアアア！！！

太一かわいい！！！うん！インハイは静かにするね！！


頑張ってね太一愛してる！！」









＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿だから









「他でやれ！！！！」









ついに心の声が出てしまった








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