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俺は、Aのことが好きだ。
けど、Aは、及川さんのことが好きだ。
俺は、一歩引いた位置で見守ろうと決めた。
｢私、青城の正セッターになったの…｣
だろうな。
お前には、それだけの実力がある。
｢それをよく思わない先輩と、徹の取り巻きたちに……足、やられちゃった……｣
は？
影山｢あ、しって……｣
｢もう、飛べない…ドクターストップがかかった……｣
う、そだろ。
あんなに楽しそうに飛んでいたAが、
もう飛べないって。
｢このままだと歩けなくなるから、治療に専念してって｣
影山｢完治は？｣
｢3ヶ月……はは……インハイ予選、間に合わない…｣
影山｢何言ってんだ！あと2年、春高予選には間に合うだろ！｣
｢……影山……｣
影山｢ん？｣
｢もう……もうっ……限界だよ……｣
決壊したように、Aは泣き始めた。
俺が、守れなかった……。
大切な人を、守りきれなかった……。
影山｢A｣
｢……ん｣
影山｢烏野来い。うちでマネやれ。そんで、俺が！お前を、春高に、全国に、連れて行く｣
｢っ！！！｣
それから俺は、先生に聞き回ったり、
バレー部の先輩に頭を下げた。
Aの居場所を作るために奮闘した。
先輩方はもちろんOKを出してくれた。
東北1のセッターがうちに来るって、
それだけで大はしゃぎだった。
さぁ、A、居場所は作ったよ。
〜影山 Side 終了〜
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作者名：星藍 | 作成日時：2024年3月24日 21時
