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｢イタ……｣
次の日から、本格的にいじめが始まった。
バレー部の先輩。
と、
｢及川さんに近づかないで｣
｢私の、及川さんなんだから！｣
徹のことが好きな女の子や、
徹の今カノとか、元カノとか。
辛かった。
誰にも相談できる人がいなかった。
孤独だった。
もちろん、それは、バレーの調子に繋がってくる。
及川｢A！！｣
｢はいっ！｣
今日はストレートを習う。
及川｢違う！腕！もっと力入れて！｣
｢もう一本！｣
及川｢ただ振り下ろせばいいってもんじゃないから！｣
あぁ、徹がイライラしてる。
及川｢……何があったの｣
え？
どうしよう、話そうか…でも、徹に言っても、
ふーん、自分でなんとかしなよ。
とか、
そんなんで調子落とすとか、ほんとに全国狙ってる？
とか、
言われそうだから、
私は、嘘をついた。
｢なんでもない。ごめん！｣
及川｢じゃあ、もう一本！｣
それでも調子は上がらなかった。
｢調子悪いしさー、脚やっちゃわない？｣
｢確かに！足怪我すれば、飛べないよね｣
｢やめ、やめてください……｣
痛いという記憶しかない。
目を開けて、誰もいない空き教室。
足に力が入らない…。
気力で、いつも行ってる整骨院へ。
医者｢このままだと、バレーどころか歩けなくなる。……バレーはもうやめなさい｣
ヒビ……肉離れ……
なんで、私がこんな目に…
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作者名：星藍 | 作成日時：2024年3月24日 21時
