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赤葦｢ふっ。俺、Aには敵わないな｣
｢え？｣
京治は、ジャージを頭にかぶせ、
キスを落とした。
赤葦｢愛してるよ｣
毎日、電話しよう。
そう言って、別れた。
バスに乗ると、急に押し寄せてくる寂しいっていう感情の波。
影山｢あ、赤葦さん｣
｢え？｣
隣の影山が気づいて、立って窓を開けてくれた。
赤葦｢A、これ、持ってて｣
渡してくれたのは、リストバンド。
梟谷高校の印字と、Keiji.Aの印字。
赤葦｢御守り｣
｢っ、泣｣
赤葦｢俺らは、離れてても繋がってるから、ね？｣
寂しい。寂しいけど、また再来週あるから。
｢大好きっ、京治！｣
赤葦｢俺も、愛してる｣
出発の号令とともに、バスは出た。
影山｢……赤葦さんの為に、気合い入れるぞ｣
｢……うん｣
徹との関係を、終わらせる。
着いたのは、0時を回るか回らないかの瀬戸際。
影山｢送る｣
｢え、いいのに！｣
影山｢危ねぇだろ。それに、お前、ほんとに馬鹿だよな｣
｢え、影山には言われたくない｣
影山｢……可愛いって自覚、持てよ｣
｢はぁ、影山くんは、本当おバカですね。いい？可愛いって言うのは、潔子さんや、やっちゃんのことを言うの！はぁ……尊い。可愛い女の子は正義！｣
影山｢……お前が一番可愛いだろ……｣
｢え、なんか言った？｣
影山｢何もねぇ、行くぞ｣
｢はーい｣
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作者名：星藍 | 作成日時：2024年3月24日 21時
