百四十五通目 ページ46
私にとって、現状必要なものは何だ
超近距離戦のための、ナイフ
近距離戦のための、剣類
牽制のための拳銃に
援護用の遠距離射撃銃類だろうか
ならばまずは、拳銃から決めてしまおう
ゆっくりとそれらの部類のものが置かれている机に歩み寄る
大きなものから小さなものまで
性能だって様々だ
真剣な眼差しで観察する私を見て、皆が喋るのをやめた
グルさんが興味深そうに口角を上げている様子が、視界の端にうつる
ふと、目が止まったのは黒い拳銃だった
スマートな見た目と、利用しやすそうな形状
思わず手に取ると、更に魅力的に見える
「ワルサーP38.だ」
この銃の名前か
私は数度復唱すると、これにするという決定の意思を視線でくべる
しかしそれで終わらせるわけではない
次は隣の机へ足をすすめる
シャープな見た目の狙撃銃たちが、堂々と構えていた
その中でも私の興味をそそるのが、猟銃のような見た目をしたもの
無駄な装飾等は一切なく、ただ単純に遠距離から敵を殺すためだけのそれ
「嗚呼、それはウィンチェスターM70だな……気に入ったか？」
『はい』
問う彼に笑い返すと、次はナイフ類の元へと向かう
どれも艶やかに光を反射して、その鋭さは触れるだけで指を切りそうなほど
丁寧に手入れされているのか、錆びる気配はない
私の視線を奪ったのは、湾曲した刃を持つ、鞘にしまわれた刀だった
「カットラス。切ることのみを目的にしたような短刀だ」
なるほど
戦闘にはもってこいということだろう
次は長物か
選ぼうと思って視線をそちらにむけた
──直後、私の大好きな形状の武器を発見する
『ふ、フランベルジェだ〜！！』
炎のように揺らめく刀身を持つ剣
片手剣であり、その形故に敵の身をしっかりと引き裂くというかなり恐ろしい武器だ
しかし扱いは難しいものであり
だからこそ使用できれば強いとも言える
速度重視の私がもしもこれを扱えたら
そう考えると、喜びで口角があがった
「そ、それでいいのか？」
『はい！』
今日一番の元気な返答に、幹部が揃って吹き出す声が聞こえた
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みたら士(プロフ) - Mahtaさん» こんなところに通が？！これは今後が大変そうです( 'ω' ) (2019年8月14日 19時) (
レス) id: 92ac31019d (このIDを非表示/違反報告)
Mahta - ワルサーP.38ね。かの有名な大怪盗ルパン三世も使っている拳銃だね。センスがいい。(上から目線マジすんませんいまね、なんかね、むしょうにちゅうにごころがあれなんだよ)(読みにくい)頑張ってください (2019年6月30日 20時) (レス) id: 48ed6174b8 (このIDを非表示/違反報告)
ロックン(プロフ) - みたら士さん» はい！わかりました！ (2019年2月13日 17時) (レス) id: 92cf6928d1 (このIDを非表示/違反報告)
みたら士(プロフ) - ロックンさん» も！ち！ろ！ん！で！す！ツイッターの方で私を調べ、話しかけていただいても……？ (2019年2月13日 17時) (レス) id: d493129e91 (このIDを非表示/違反報告)
ロックン(プロフ) - 表紙描いて欲しいです(唐突)私の画力じゃ、表紙に飾れないので。お願いします。 (2019年2月13日 16時) (レス) id: 92cf6928d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みたら士
| 作成日時：2019年1月1日 19時
