百三十八通目 ページ39
「構えの姿勢。まずは背を伸ばして──」
順々に時間は進む
飲み込みやすい説明と、参加形式による興味の引き方
教えられる内容は勿論確かだ
幹部から教えられているので、軍平のお墨付きつきということになる
前回までの気だるげな雰囲気は全て吹き飛んでいた
皆熱心に、真似をしながら授業を受ける
「あー、もうちょっと前傾姿勢でな」
「腕をこう……くいっと！」
しかも、悪いところは直接指導してくれる
彼への信頼度合いは何段階も上がっていた
──それと同時進行で、Aへの不信も進む
もちろん、クラス内ではない
他クラスから向けられる視線が、幾度となくAを貫いていく
この状況は確実に、スパイを警戒させてしまうだろう
しかし、行動を遅らせる手段にもなる
僅かでもできた時間で、敵国のことを調べるのだ
忠君のためならば、自分への疑念など感じない
そう思いながら、一心に剣を奮った
「ほんじゃ、今日はここまでやな！おつかれさん！」
授業が終わった
それと同時に、Aへの悪口がヒソヒソと聞こえ始める
「なぁに、アピール？いやらしい」
「まさか、こうなること知ってたのかしら？」
「なにそれ、あざとっ！」
「ちょっと顔が整ってるからって、調子に乗ってんのよ」
「前から腹立つと思ってたんだよねぇ。鬱様好き好き宣言もうるさいし」
などという、理不尽なものから
──まぁ正論だろうというものまで
ちなみに最近は鬱様好きだと宣言しまくってなどいない
シャオロンが来た現状なら尚更だ
確実に、本人へと告げ口される
そうなったら迎えるのは死だ
精神的なものと、立場的なもの
──まぁ、プレゼントを渡したあの時点で、アピールになっているのだろうが
他者からの声を無視して、Aは校舎への道を進んだ
「いやぁ、びっくりだよねA！まさかシャオロン様が！」
唯一、頼れる味方とともに
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みたら士(プロフ) - Mahtaさん» こんなところに通が？！これは今後が大変そうです( 'ω' ) (2019年8月14日 19時) (
レス) id: 92ac31019d (このIDを非表示/違反報告)
Mahta - ワルサーP.38ね。かの有名な大怪盗ルパン三世も使っている拳銃だね。センスがいい。(上から目線マジすんませんいまね、なんかね、むしょうにちゅうにごころがあれなんだよ)(読みにくい)頑張ってください (2019年6月30日 20時) (レス) id: 48ed6174b8 (このIDを非表示/違反報告)
ロックン(プロフ) - みたら士さん» はい！わかりました！ (2019年2月13日 17時) (レス) id: 92cf6928d1 (このIDを非表示/違反報告)
みたら士(プロフ) - ロックンさん» も！ち！ろ！ん！で！す！ツイッターの方で私を調べ、話しかけていただいても……？ (2019年2月13日 17時) (レス) id: d493129e91 (このIDを非表示/違反報告)
ロックン(プロフ) - 表紙描いて欲しいです(唐突)私の画力じゃ、表紙に飾れないので。お願いします。 (2019年2月13日 16時) (レス) id: 92cf6928d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みたら士
| 作成日時：2019年1月1日 19時
