百三十五通目 ページ36
普段通りに仕事をして食事をとり眠れば、あっというまに次の日
Aは数日前と同じく、鬱先生の運転で学校へ向かう
前回と違ったのは、鬱先生がずっと楽しそうだったことだ
車が信号等で止まるたびに、助手席に座るAを見やり笑う
おかげで彼女のライフも削れていった
──もちろん、良い意味だと思う
「A、やっぱまだ具合悪い？大丈夫？」
教室に入り席をつくと、彼女の友人であるリイカが真っ先に近寄ってくる
瞳に困惑の色を浮かべて、Aの顔をのぞき込んだ
『いや、ちょっと疲れちゃってるだけ！大したことない』
「うーん、そうならいいんだけども」
嘘は言っていない
──ただ、疲れというものの原因が違うだけ
仕事疲れか病気の延長
そこが違うだけなのだ
「一時間目から剣術だけど、また急に怒ったりしないようにね〜？」
『はいはい、大丈夫ですよっと』
煽るように言うリイカに、Aは流されないように返す
人からの茶化しというものを返す方法を、同じ幹部であるシャオロンやショッピから学んでいる部分があった
──役に立つとは言っていない
朝学活を終えると練習着に着替え、外へ向かう
対処をしておくと言っていたが、何をしたのだろうか
新任教師をここに宛てがったのか？
──それじゃあ本末転倒ではないか
クラス内の技術力が向上するきっかけにはならない
Aがそう思考していると
「全員集合」
AからJ組の全員が、校庭の中心に集められる
いつもはこのようなことが起きないというのに、なぜだろうか
そう思いながらも、皆駆け足で集合した
朝礼台のようなものの上に威張るように立つのは、A組担当の教師だ
この学校内で一番の技術力を有しているであろう彼
「あー、J組担当の先生だが、前回の授業限りで解雇となった」
ざわめきが広がる
それと同時に、Aへ視線が集中した
当然のことだ
問題があったあとにこうなったのだから、彼女が何かしたと思われるに決まっている
Aはひとつため息をついた
「それで、新しい先生を紹介する……といっても、まだ来ていない──」
来ていないんだがとでも言おうとしたのか
その言葉は、新任教師であろう人物の声でかき消される
──やけに大きくて、耳に残るようななまった声
「ちょっといろいろやっとったら遅れてしもたわ、堪忍な！」
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みたら士(プロフ) - Mahtaさん» こんなところに通が？！これは今後が大変そうです( 'ω' ) (2019年8月14日 19時) (
レス) id: 92ac31019d (このIDを非表示/違反報告)
Mahta - ワルサーP.38ね。かの有名な大怪盗ルパン三世も使っている拳銃だね。センスがいい。(上から目線マジすんませんいまね、なんかね、むしょうにちゅうにごころがあれなんだよ)(読みにくい)頑張ってください (2019年6月30日 20時) (レス) id: 48ed6174b8 (このIDを非表示/違反報告)
ロックン(プロフ) - みたら士さん» はい！わかりました！ (2019年2月13日 17時) (レス) id: 92cf6928d1 (このIDを非表示/違反報告)
みたら士(プロフ) - ロックンさん» も！ち！ろ！ん！で！す！ツイッターの方で私を調べ、話しかけていただいても……？ (2019年2月13日 17時) (レス) id: d493129e91 (このIDを非表示/違反報告)
ロックン(プロフ) - 表紙描いて欲しいです(唐突)私の画力じゃ、表紙に飾れないので。お願いします。 (2019年2月13日 16時) (レス) id: 92cf6928d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みたら士
| 作成日時：2019年1月1日 19時
