四百十三通目 ページ14
「というかここ何処や……」
「ショ、ッピくん」
「あれ、兄さん？帰っとったんですか、お帰りなさい」
唖然とする面々を前に、ショッピはキョトンとした顔で、彼らしく素っ気なく行った
そうして彼は周囲を不思議そうに見回しながら、上体を起こそうとするけれども
「あれ……力入んない」
体が重く、起き上がる気力が湧かない
──それは、ポーションの影響だった
身体の体力を著しく消費、利用して回復速度を上げる
故に、使用後は体が重く感じるようになるのだ
そして【治癒】はあくまで回復
怪我の反動で落ちた筋力等までは、作用しない
膂力が少なくなったのならば、リハビリでカバーしなかれはならなかった
故に今ショッピは
死にかけレベルの体をどうこうして回復した故に、起きることすらままならないということである
「というか皆さん揃って何して──」
「ショッピぃぃぃぃ！！」
「うわ？！」
疑問を述べようとしたショッピ
彼は状況が理解できていないから、ここまで冷静でいられている
しかし面々は、これがどれほど奇跡的なことかを把握していて
感動をこらえきれなくなった輩が数名、鼻水と涙を垂らしたアホ面で、寝たままのショッピに子供のように抱きついたのだった
「いやっ、ちょ、なに、してんすか大の大人が！つーか鼻水拭け汚い！特にコネシマ！」
主に鬱先生、ゾム、コネシマである
抵抗するように暴れようとするショッピだが、やはり力が入らず動くことすらままならない
大人三名はわんわんと泣きながら、彼に縋るのみである
「ちょ、ほんと何」
「……ショッピ君、何処まで覚えてる？」
ふとしんぺい神が、彼に問う
ショッピは困惑した顔をして彼を見返すと、たかってくる三人を押し返しながら追想した
「たし、か……」
戦争が、起こったはず
ガヴィルとの──だっただろうか
そこでまた自分は、遠距離追撃を行って
スナイプ位置を、移動しようとした時に──
「あ……俺、撃たれて……」
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アンバ(プロフ) - (みたら士)神様､小説を創ってくれてありがとうございます｡ (2021年5月9日 1時) (
レス) id: 04b4947088 (このIDを非表示/違反報告)
有栖川.(プロフ) - 後輩くん…！個人的にはキャラ揃って大喜びしてます。最近更新多くて通知を見るたびに発叫してます。ですが、無理はなさらないように… (2021年5月9日 1時) (レス) id: 6bc5efe30d (このIDを非表示/違反報告)
シャノ(プロフ) - 最近更新増えて嬉しいです。 彼ですかね、、、！ 更新ありがとうございました！ (2021年5月8日 22時) (レス) id: f15c4b37e0 (このIDを非表示/違反報告)
Contrast(プロフ) - 本当にお話一つ一つが素敵で大好きです！無理のない更新で頑張って下さい！ (2021年5月8日 7時) (レス) id: 8384124a90 (このIDを非表示/違反報告)
アンバ(プロフ) - 本当に大好きすぎる…！読者をどれだけこの作品はびっくりさせてくれるんですか！更新ありがとうございます！！！ (2021年5月8日 4時) (レス) id: 04b4947088 (このIDを非表示/違反報告)
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