三百六十八通目 ページ19
「私……申し訳ありません。無神経なことばかり言っていますね」
「嗚呼いえいえ、気にしないでください。もう過ぎたことですから」
しおらしく肩をすぼめてしまったアルマに、Aは焦ってなだめた
本当に彼女は一挙一動が感情豊かになったなと思いながらも、尚も続く丁寧口調に違和感をおぼえる
もう幹部ではないのならば、そんなにも畏まる必要はないというのに
それどころかアルマは市長なのだから、現状彼女の方が身分は上だ
「えっとアルマさん？もうそんなに私を上に見なくて良いのでは、と思うのですが」
さり気なくそう言うと、彼女は焦ったように視線を右へ左へとゆらした
挙動不審なその様に違和感をおぼえる
何かおかしなことを言ったのだろうか
「あー……それでもA様が恩人であることには変わりがないからなぁ……と、はい」
しどろもどろになって言う彼女
一体何故そんなことになっているかは不明だが、言っていることには納得できた
彼女は礼儀を重んじる人だからな、と
まぁAがそのように彼女を知ったかぶっていうのもおかしな話だけれども
「あ、そんなことより！結局何故A様はここへ？路店がどうとか、と職人が言っていましたが」
小首を傾げる彼女に、嗚呼と言って頷く
旅に出たとは言ったが、その前途は伝えていなかったな、と
「連れの人が行商人らしいんですよ。それに伴って私もお手伝いをさせていただくことになって……それで、第一の街としてここにやってきたんです」
そうしたらアルマに出会ったのだけれども
なんともまぁ奇跡的な確率だろう、予想も演算もできやしない
そもそも、アルマは故郷の村へと行ってしまったものかと思っていたのだから
こんなところへいるだなんて考え付きもしない
「あ、そうだアルマさん」
「？どうかされましたか？」
「……この街、今一体何が起きているので？」
にこやかな笑みを全て取り消して、至極真面目な顔をしながらAは問うた
その青の双眸からは、先程までの再会を喜ぶ感情は無くなっている
本気で会話を試みようとする、そんな姿勢が見受けられた
「──やはりA様に、隠し事は通用しませんね」
そう言ってアルマは一口紅茶を飲むと、真剣そうな──何処か暗い眼差しで、話し始めるのだった
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萌木 - もしかしたら意図的で、この先の話を読んでいないのでそんなに偉そうに言えないですし、このコメントが届いているのかもわからないですけど、 三百七十六通目の最後、兄さんはヴィルヘルミナの名前しか知らない筈です。 ご確認お願い致します。 長文失礼致しました (2022年7月8日 17時) (
レス) @page27 id: 7b477ee6df (このIDを非表示/違反報告)
bh(プロフ) - 心の中で盛り上がってまいりましたと踊っています。主人公がうっに再会できること心より楽しみにしております。 (2020年1月22日 23時) (レス) id: 204dfe46bb (このIDを非表示/違反報告)
歌い手総推し！&外資系と書記長寄りの箱推し！ - とうとう運命の瞬間が…！niさんと夢主ちゃんはどのような反応をするのか…楽しみに待っています！ (2020年1月22日 13時) (レス) id: 6e4f801f19 (このIDを非表示/違反報告)
みたら士(プロフ) - 茶葉さん» （コメントの検索避けありがとうございます）二人の関係がどう動くのか……夢主の運命は……どうぞ楽しみにお待ちください (2020年1月21日 20時) (レス) id: 88ea3ab685 (このIDを非表示/違反報告)
みたら士(プロフ) - しゅがーさん» そろそろ�修砲眛�りますし、物語は展開を続け……この質問が一体どうなってしまうのか、ご期待しつつお待ちくださいな (2020年1月21日 20時) (レス) id: 88ea3ab685 (このIDを非表示/違反報告)
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