三百二十八通目 ページ29
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↑招待状番外編
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三日目四日目は、自習
くられ先生と兄さんは荷積みや売買商品の取り決めや選別のためにと、忙しそうにしているからだ
仕事なのだから、仕方がない
しかしその時間を無駄にするなんて不可能だ
一分一秒でもはやく強くなる
そうすればできることだって増えるから
──兄さんが呆気にとられる顔を見てみたい、という密かな野望もあるけれども
三日目
Aは一人、鏢のことを考えていた
予測演算を行っているのである
どのぐらいの距離飛ぶのであれば、どの速さが最大で出せるかだとか
直線的に投げるだけではなく、縄のように活用もできるだとか
なんにせよの障害は、飛距離である
縄であれ紐であれ、その長さが有限なのに代わりはないのだ
際限なく伸びてくれるものがあればいいのだが
しかしその制限付きのものをどれほどうまく使うかが重要となる
「放物線は、描かないし……」
再び訪れた丘の上、Aは独り言混じりに、まじまじと目標である缶を睨んでいた
今まで一度も、あの缶を貫けた覚えがない
──いやそもそも、そんなことできるのだろうか？
鏢とはいえ、実質はただの小型ナイフがついた紐に過ぎない
穴を空けるだなんて、そんなこと──
「いや、できる」
──そんなことを思っても、兄さんが嘘を浮くとは思えない
師である者を疑うつもりは毛頭ない
あの人が可能だと言うのなら、やるまでである
Aはふぅと息を吐くと、強く目をつむった
考えよう、どうすれば良いものか
投げ方は教わった
あとは力の付け方だけだ
どうすれば、勢いを込めることができるのだろうか
勢いは思いの力だとかよく言うけれども
──火事場の馬鹿力が良い例か
では思いの力とは？
喜怒哀楽？愛情友情？
──怨恨憎悪？
誰かを守るためにだとか
誰かを討つためにだとか
そういうことなのだろうか
綺麗事かと一瞬思ったが、そうでもないのかもしれない
好きな人のためなら頑張ってしまう！という発言があるぐらいならば信用できるものなのか
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みたら士(プロフ) - 名無しの××さん» ありがとうございます……適度に休憩しつつ更新させていただきます、お待ちください！ (2020年1月3日 23時) (
レス) id: 88ea3ab685 (このIDを非表示/違反報告)
名無しの×× - この小説が大好きです。大変だとは思いますが更新頑張ってください。応援しております。 (2019年12月29日 15時) (レス) id: f98b79cb93 (このIDを非表示/違反報告)
みたら士(プロフ) - 妖那。さん» ついにですね……でももう少しで�柴�りそうになっちゃいました。ご心配ありがとうございます、ゆるりと更新していこうと思います (2019年12月22日 21時) (レス) id: 88ea3ab685 (このIDを非表示/違反報告)
みたら士(プロフ) - ブンブンさん» 満を持して登場です、続編来ちゃいました (2019年12月22日 21時) (レス) id: 88ea3ab685 (このIDを非表示/違反報告)
妖那。(プロフ) - ついにVIIですね…!体調を崩さない程度に更新頑張って下さい！ (2019年12月20日 22時) (レス) id: 4a3820ee7b (このIDを非表示/違反報告)
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