140話「こんな個性」 ページ4
「てことは、君が倒れたのは俺のせい…。ごめん」
「ちっがいます！！体弱かったんで！！マジで！！今でこそピンピンしてますけど、去年とかちょっと走っただけで咳とか出てたんで！！」
まぁ準備運動しなかったらの話だけど。
ほらもうこの個性がかっこ悪いせいで天喰先輩に気ぃ使わせたぁ〜！！
男で？しかも使った人に気ぃ使わせて？？
なんの為にあるんだよこんな個性！！もう！！
と、荒ぶったところでか。
「フォローありがとう、こんな時間にごめんね。それじゃあ。」
「あ、いえ、こちらこそ本当は俺が伺うべきだったのに！！」
「敬語使えるんだ君…、」
意外そうな顔をする天喰先輩。
つっっかえるわ！！！
何でだ！！！
ぶんぶんと手を振って俺は見送った。
ーーーーー
「なぁなぁ先輩直々に来てもらっちゃって〜何話してたんだよ〜！！」
と、上鳴がにやにやしながら俺に聞いてくる。
何でだ、別に女子に呼び出された訳でもあるめぇ。
「別に。去年の話してただけ。」
去年？？と、上鳴は頭を捻る。
うん、ごめん分かんねぇよな。
「あ〜疲れた俺はもう寝るぞ〜！！！」
何だかとっても濃い1日だったなおい。
まぁ俺の謹慎は今日で終わりだから明日からまた学校！！
学校かぁ…。
ふぁあと、大きく欠伸をして、俺は部屋に戻る。
部屋の前まで来ると、
「A、」
と、名前を呼ばれた。
俺を呼ぶその声の犯人はすぐに分かった。
「…焦凍。」
仮免んとき怒鳴られて以来、喋ってねぇし、何か気まずい…。
いや別に俺が気まずく思う必要無くね？？
だって俺悪くないじゃん。
「何？」
「…その、悪かった。仮免んとき、Aは善意だったのに、俺は、……酷いこと言った。」
俺の腕を掴んで、俯いてそんな事を言った。
焦凍の腕は少し震えてて、そして俺はなんてこの幼馴染に弱いんだ、と思った。
ニヤリと笑って、
「じゃあさ、今週の日曜日、水族館に着いてきてくれねぇかな？？イルカショーのイベントにギャングオルカが来るんだよ。今年バージョンのぬいぐるみも売られてるし、どーしても行きてぇんだけど。それでチャラにする…んだけど、どう？？」
と、言ってみた。
ギャングオルカ今年バージョンのぬいぐるみ！！！これは外せねぇ絶対欲しい。
毎年売られてる訳じゃない。多分ギャングオルカの都合が良い日のイルカショーに出る年だけ売られてる。
行かねば＆買わねば…！！！(使命感)
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ルーナ(プロフ) - とても面白いです！男主で愛されで病弱が大好きです！続きが気になります！更新待ってます！頑張ってください！！応援してます！！！！ (11月5日 0時) (
レス) id: 02f6ea63a3 (このIDを非表示/違反報告)
えるるるる(プロフ) - 待ってます。 (2022年4月25日 19時) (レス) id: 80c508f955 (このIDを非表示/違反報告)
白玖 - めっちゃ好きです‼︎（唐突）読んでいて癒されるしドキドキするし本当に最高〜！更新大変だと思いますが無理しない程度に頑張って下さい。待ってます (2022年4月10日 22時) (レス) @page37 id: 6cc222fbc4 (このIDを非表示/違反報告)
金木犀 - すっごい面白かったです。続き、気長に待ってます！ (2022年1月17日 2時) (レス) @page37 id: b5d4ecbe80 (このIDを非表示/違反報告)
おいら(プロフ) - 凄い好きです！！何時までもずっと待ってます!!! (2020年10月30日 13時) (レス) id: e31082eaf1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：楸 | 作成日時：2019年3月26日 4時
