42話「追う者」 ページ46
快斗side
あれから1ヶ月が過ぎようとしてる。
Aから連絡は無いし、返事も返ってこない。
やっぱ"これまで通り"なんて、無理なのか。
別に言うつもりは無かったんだけど、口が勝手につうか。
…でも、Aの顔は
引いてる訳でも、嫌悪してる訳でも無かった。
真っ赤な顔してた。
………諦めるつもりも無かったけど、
希望も無いと思ってた。
あるかも…なのか？
「……なぁ名探偵ー。」
偶然にも予告日だった今日。
隣にはあの名探偵、工藤新一の頭脳を持った子供がいる。
「んだよ」
「どーしても欲しい物はどーしたら手に入るんだ？」
なんで名探偵にこんな事聞くのかは分からねぇ。
疲れてた、としか言い訳が思いつかねぇし。
「怪盗のお前が今更なにを…」
そう言って呆れ返った様な顔で溜息をつく。
……言われたい放題かよ。
「…そうなんだけど、」
獲物を大切に扱いたい。
つまりはそういう事だ、乱暴してまで手に入れたくない。
いや、手には入れたい。
「なら大切に、傷付けずに奪ってみせるのがお前だろ。キッド。」
にやりと、笑うその顔に腹を立てながら、何やらスッキリと頭が冴える、気がする。
「って、またどっかの何かを狙ってんのか。」
させるかよ、って威嚇の目を向けてくる。
「予告状は出さねぇよ？」
「……何処のなんだ？」
あ、名探偵…それ聞くのね…。
推理しろよ、探偵だろ。
「……何処のなんでもねーよ。個人的な奴だ。」
俺だって悩みがあるんだよ、人間だもの。
……ごめん、これ怒られない？大丈夫？
…怪訝そうに俺を見る名探偵。
大切に、傷付けずに奪う……ね。
獲物は繊細で、どこ触ったら傷付くのかも分かんねぇのに？
どんな風に扱って良いのかも分かんねぇ。
もどかしい。
連絡が取れねぇあいつを思いながら、
満月の空を見つめる。
あー…、
月が綺麗だぜ、A。
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ウロ・イライジャ - 主人公が怪盗､､､とても面白い作品でした(o^^o) イラストも可愛らしくとても素敵です これからも応援しています(^^) (6月30日 16時) (
レス) @page8 id: 21b25aa0ce (このIDを非表示/違反報告)
楸(プロフ) - かたつむりんさん» ありがとうございます！！次回の更新時にお答えさせて頂きますね！！！ (2018年9月19日 22時) (レス) id: 8b1dfa966a (このIDを非表示/違反報告)
かたつむりん(プロフ) - 楸さんへ→1話あたり何分ぐらいで完成しますか？夢主君へ→好きな食べ物教えてください！ 質問です。お願いします。 (2018年9月18日 18時) (レス) id: f9fd282caa (このIDを非表示/違反報告)
楸(プロフ) - シルビアさん» そんなにお褒め頂きありがとうございます！！いっぱい褒めて下さってめちゃくちゃ嬉しいです！！ありがとうございます！！お陰様で頑張れそうです！！！ (2018年9月16日 11時) (レス) id: 8b1dfa966a (このIDを非表示/違反報告)
シルビア(プロフ) - 楸さん、初めまして！ボードでもお邪魔させて頂いたのですが抑えきれなくて･･････(笑)今更ながら、殿堂入りおめでとうございます！生まれ変わったら黒羽快斗の弟になったシリーズから読ませて頂いていたのですが、もう素晴らしすぎます！これからも応援してます！ (2018年9月6日 22時) (レス) id: 6380122d07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：楸 | 作成日時：2018年8月5日 22時
