213話「日課」 ページ32
「はぁ〜〜〜」
と、放課後学校で壮大なため息をつく。
「どーしたのよ、そんな大きなため息ついて。」
どうやら鈴木さん、毛利さん、クラスメイトの男子2人が放課後俺の席に集まって雑談するのが日課になってしまったようだ。
あれれ〜？おっかしいぞ〜？
とか言いながらも、この相談室的なのはちゃっかり使用している。
「黒羽も悩むんだなぁ」
「いや、俺も悩みとかあるから、」
「なんか、親近感湧くわ」
人間味があって、と笑いながら言ってるけど俺の事なんだと思ってたの…
まぁ確かに全然他人の事信用してなくて、近寄るなオーラは出てたかも、否定はできない。
「で？どうしたの？」
「ねぇ…知り合いと、好きな人被ってるって話したじゃん？」
恋バナ！と嬉しそうに鈴木さんが目を光らせる。
お、進展？と男子2人も話に乗ってくる。
「そうね、奪っちゃいなさいって言ったやつね。それで？」
「うん、…その、………俺どうしたらいい？」
「「「「え？？」」」」
「いや、その、例えば田中君と山田君が2人共鈴木さんが好きだとするじゃん？」
と、初めて男子クラスメイト2人の名前が出た訳だが。
俺をよく人外的扱い(ラッキーアイテムとかさっきの人間味ある、とか言ったり)するのが田中君で、
結構無口だけど相談はしっかり乗ってくれる方が山田君だ。
「きゃっ、私モテモテ！！」
と、わざとらしくぶりっ子ポーズをする。
毛利さんが呆れた顔で見てるが、静かにスルーをしよう。
「でね？もし、田中君が鈴木さんに告られたら山田君に言う？？」
「え、俺？」
「え、言っくれねーの？」
双子みたいに同じ反応をする。
類は友を〜ってやつか？
「ねぇ、どーなの？」
「あー、でも言うかも。」
「いや言ってくれよ。そんな叶わねぇ恋し続けるよか、きっぱり諦めてぇ」
あー、そんな感じの考えかー。
そーだよな、言ってほしいよなぁ。
つか山田君ちょっとドライすぎねぇ？？
俺が女々しすぎ？？
「でもそこから田中とこれまで通り、って訳にはいかねぇかも。」
「あ、俺も逆だったらそーかもしんねぇ。」
え、まじか、でもそっかー、
「てか、黒羽さ、好きな人と両想いだったわけ？」
「……え？」
* `★・*☆` ・☪☽°☆・°:** `★・*☆`
田中君はチャラい感じで
山田君は真面目っぽい見た目のイメージです。
2人は幼馴染で、仲良しです。
名前は覚えやすいようによく居る苗字にしました。(決して適当ではありません…)
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沢 - めっちゃすごいです―ーーー、一気読みしてしまいました！これからのお話も頑張ってください！！応援してます。 (2021年1月5日 11時) (
レス) id: 9cb9dbbd4b (このIDを非表示/違反報告)
美術部 - ヤバイ、一気に読んじゃいました・・・もっと早くにこの作品に出合いたかったけど、読めて最高に嬉しいです！この小説を書いてくれた作者様、本当にありがとうございました！ (2020年8月15日 18時) (レス) id: dfab0f562e (このIDを非表示/違反報告)
とく - 最後まで読ませて頂きました。ひたすらに最高でした。リアルタイム(?)では見れませんでしたけど、この小説見つけられてよかったです！ありがとうございました。 (2020年5月1日 14時) (レス) id: 7ea0d5ffd3 (このIDを非表示/違反報告)
名無しの匿名 - オメガバース…知ってたんですね……めっっちゃ気が合いそう！！(小並感) シリーズ1から読ませていただいてます！素晴らしい語彙力だと思います。その語彙力10分の9ください() (2019年5月26日 19時) (レス) id: 16bc441f1e (このIDを非表示/違反報告)
楸(プロフ) - 吸血鬼LOVE♪さん» いざ文字に起こされると恥ずかしいですね…笑笑 でもわざわざコメントありがとうございます！！！自分でも「え、ここでちゅーしていいの？」と自問自答しました笑笑 (2018年10月16日 22時) (レス) id: 8b1dfa966a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：楸 | 作成日時：2018年6月23日 1時
