192話「同級生と。」 ページ12
あれから学校で、
毛利さんにすげー謝られて、
すげー心配された。
鈴木さんは何事？！って顔してたけど。
本当に大丈夫。と告げ、
数日後。
いつも通り学校へ行く。
今晩は快斗居るし、晩御飯何作ろう。魚でも出そうかな。とか考えながら授業を受けてた。
「なぁ聞いてくれよ黒羽！」
同じクラスの男子から声をかけられる。
そういえば最近、クラスメイトから話しかけられる回数が増えた。男女問わず、だ。
それもなんて事ない世間話をされる。
「あ、そういえばお前さー、どっち狙ってんのか知らねーけど2人とも彼氏持ちだぜ？？」
と、クラスメイトの男子。
「………んん？なんの話？？」
「いやだから、毛利と、鈴木。よく一緒に居るじゃん。どっちかの事好きなんじゃねーのってこの前話したんだよ。な？」
と、別の男子に話を振る。
そうだ、と言わんばかりに頷く。
「…え、別にどっちも好きとかないけど。」
そう言うと2人はええええっ？！と驚く様子を見せる。
「は、もしかして皆そー思ってんの？？」
「だって、なぁ？」
「っはは、なにそれあほらしー」
なんか、馬鹿らしくて思わず笑う。
だって一緒に居るってだけで好きとかいかにも高校生って感じの考えじゃん。
「おお、なんか、黒羽が笑ったの初めて見たかも」
「……そう？俺結構ツボ浅い方だと思うけど。」
「いやまじお前全然笑わねぇよ？いっつも難しい顔してた。近寄り難い感じあったけどなんか、今は全然。」
なんだそれ…。
まぁ、その変化はぶっちゃけ快斗のお陰だと、
思います。
「だよねぇ！！」
っと急に鈴木さんがひょこっと現れる。
びっくりしたぁ…。
「もう園子！皆びっくりするでしょ？」
あ、久しぶりにいつもフォローお疲れ様です。毛利さんだ。
「……で、なにがそうなの？」
「A君！！」
「……はい？」
「もっと笑った方が良いわよ！！」
なんかそれ、前にも言われたな。
「あー、それ俺も思ったー。」
「そっちの方が話しかけやすい。」
皆口を揃えてうんうん。という。
えぇ…なにそれ。
「…で、なんの話してたの？」
「あー、黒羽の好きな人の話。」
それ前話してた事じゃ…と思ったけどいいや。
「え！！A君って好きな人いるの？！」
鈴木さんが目を輝かせてこっちを見る。
毛利さんも心做しか楽しそうだ。
……女子ってこの手の話好きだよなぁ。
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沢 - めっちゃすごいです―ーーー、一気読みしてしまいました！これからのお話も頑張ってください！！応援してます。 (2021年1月5日 11時) (
レス) id: 9cb9dbbd4b (このIDを非表示/違反報告)
美術部 - ヤバイ、一気に読んじゃいました・・・もっと早くにこの作品に出合いたかったけど、読めて最高に嬉しいです！この小説を書いてくれた作者様、本当にありがとうございました！ (2020年8月15日 18時) (レス) id: dfab0f562e (このIDを非表示/違反報告)
とく - 最後まで読ませて頂きました。ひたすらに最高でした。リアルタイム(?)では見れませんでしたけど、この小説見つけられてよかったです！ありがとうございました。 (2020年5月1日 14時) (レス) id: 7ea0d5ffd3 (このIDを非表示/違反報告)
名無しの匿名 - オメガバース…知ってたんですね……めっっちゃ気が合いそう！！(小並感) シリーズ1から読ませていただいてます！素晴らしい語彙力だと思います。その語彙力10分の9ください() (2019年5月26日 19時) (レス) id: 16bc441f1e (このIDを非表示/違反報告)
楸(プロフ) - 吸血鬼LOVE♪さん» いざ文字に起こされると恥ずかしいですね…笑笑 でもわざわざコメントありがとうございます！！！自分でも「え、ここでちゅーしていいの？」と自問自答しました笑笑 (2018年10月16日 22時) (レス) id: 8b1dfa966a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：楸 | 作成日時：2018年6月23日 1時
