13. 練習生 ページ13
『ありがとうございました』
「はいお疲れ様」
『終わったああああ』
やっとダンスの練習が終わった｡
練習終わりは､ウォンヒョンがいつもチョコをくれる｡
今日は頑張ったからって4個くれた｡
でも僕はこれからまだ作業がある｡
僕は自分の曲は作詞作曲､どちらとも手掛けているから次のカムバックまでに作成しなきゃいけない｡
今は夜9時｡あっという間に外も暗くなってる｡
今日は事務所のカフェで作業したい気分だったからノートパソコンを持ってカフェへ来た｡
ここは練習生の頃からよく来てた
デビューした先輩達は滅多に来ないから､ほぼ練習生用のカフェになってたっけ
これからパソコンを開いて にらめっこを始める｡
『あぁー……疲れたぁ』
ふと時計を見たら､12時になっていた｡
あっという間に3時間過ぎてる
『もうこんな時間か…』
「あの…」
作業を再開しようとした時､目の前に女の子が2人現れた
「A先輩ですか…?」
『はい…?』
僕が返事をするとその子の表情がパァッと明るくなった
「私､先輩大好きなんです!あっいきなり迷惑ですよね､ごめんなさい…でも本当に憧れてて､会える事なんて滅多に無いので…話しかけるなら､今しかないと思って……」
段々彼女の表情が暗くなっていった
『大丈夫だよ｡名前､何て言うの?』
「えっ…あっ､練習生のキム ユラです!」
「パク ハウォンです」
ショートヘアの女の子の後に続けてロングヘアの子が名前を言った｡
『ユラとハウォン…よし､覚えた! そうだ､これあげる』
そう言って､さっきウォンヒョンに貰ったチョコレートを2人に渡した｡
『こんな時間まで練習して大変でしょ?甘い物食べて少しでも疲れ取って! デビュー､楽しみにしてるね｡頑張って』
僕がそう言うと､2人が嬉しそうに笑って返事をしてくれた
「あの､最後に…握手して貰えませんか……?」
『もちろん!』
2人と握手をして､玄関まで見送った｡
2人共､凄く良い子だったな…
やっぱり憧れだって言われると､頑張ろうって思える
僕も練習生の頃は気が狂いそうになるくらい練習に没頭してたっけ
やっと掴んだデビューが男になりきって生活しなきゃいけないなんて､何か笑える…｡
事務所を変えてでも素のままでデビューしたかった｡
まぁあの時は目の前のデビューだけしか見えて無かったし､もう仕方ない｡
『あー……もう少し頑張ろ』
これ以上深く考えると頭がおかしくなりそうだから作業に集中しよう
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パダ(プロフ) - すあさん» すっかり忘れていました…!! ご指摘ありがとうございます、変更させて頂きます:) (2018年4月30日 12時) (
レス) id: 92fb8c95d8 (このIDを非表示/違反報告)
すあ - 紹介文の所も男主じゃなくて男装にしてください。勘違いしてしまう方がいると思うので。 (2018年4月30日 12時) (レス) id: 4dfba812d8 (このIDを非表示/違反報告)
パダ(プロフ) - しずくさん … そうですね、男装に変更させて頂きます。ご指摘ありがとうございます。:) (2018年3月8日 20時) (レス) id: 92fb8c95d8 (このIDを非表示/違反報告)
しずく - 男装をしている女の子主人公でしたら、タグ付けは「男主」ではなく「男装」ではないでしょうか？ご確認いただけると助かります。 (2018年3月8日 19時) (レス) id: d330aefdbd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パダ | 作成日時：2018年1月28日 10時
