12. 鬼の練習 ページ12
『寒……』
昨日リビングで寝ちゃったんだっけ…でも誰かに抱っこされて……よく覚えてない｡
まあいいや｡二度寝しちゃお｡
"ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ"
毛布にくるまって目を閉じた瞬間ケータイが鳴った｡
誰だこんなタイミング悪い時に電話してくるのは
ケータイには "ﾏﾈﾋｮﾝ" の文字………あいつか
んー…無視しちゃおうかな
"ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ"
いくら待っても電話が鳴りやまないから仕方なく出る事にした
『もしも「やっと出たなこの野郎」
『相変わらず口が悪いようで』
「お前､今日9時から練習だっつったよな」
『言われましたけど〜まだ9時じゃ……あ』
9時だ｡9時26分だ｡
「早くこい」 "ﾋﾟｯ"
『……はぁぁ…』
" Aへ
おはよう｡朝ご飯作って冷蔵庫に入れてあるから温めて食べてね｡今日も１日頑張って "
リビングに行くと置き手紙があった｡
多分ギョンスヒョンから｡
寝坊したけどご飯はちゃんと食べなきゃ｡
『おはようございますヒョン〜』
「寝坊した癖にずいぶん呑気に来やがったな」
『いや〜今日は寒いですね〜』
「このクソガキ」
今日は1日中練習｡
ボイストレーニングして､新曲のダンスの振り付け撮って､来月のイベントでダンスパフォーマンスがあるからひたすら踊る｡
『あぁー…頑張ろ』
頬を叩いてだらだらしてる自分に気合いを入れた
「はーい今から15分休憩ー」
『だぁああああ』
「A､EXOと一緒に住んでるんだって?」
そう言いながら床に潰れたように倒れてる僕のお尻を叩いてきたのはダンス講師のチェウォンヒョン｡通称ウォンヒョン｡
『そうなんですよヒョン｡』
「あんたいつになったらヌナって呼んでくれんのよ」
ヒョンはなぜかオネェ口調｡
筋肉もそれなりにあるし､背もデカいから外見はゴリゴリの男｡
けど内面は乙女らしい(ヒョンが自分で言ってた)
自分の事もヌナって呼んで欲しいらしい｡
(ヌナ呼びしたことないけど)
「で､あんた大丈夫なの?色々と危ないんじゃない?」
ウォンヒョンは僕が女だって事を知ってる
『まぁなんとかやってきますよ』
「そんな緩く生活して､バレても知らないわよ」
『大丈夫ですって｡僕結構男前でしょ?』
キメ顔をヒョンに見せつけてみたけど､真顔で返された
「ほらさっさと練習再開するわよ」
『まだ5分しかたってない!』
「うるさいわねあんたなら休まなくても踊れるでしょ」
『鬼…』
「何ですって」
『いいえ何でも』
この後､鬼の練習は5時間続いた
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パダ(プロフ) - すあさん» すっかり忘れていました…!! ご指摘ありがとうございます、変更させて頂きます:) (2018年4月30日 12時) (
レス) id: 92fb8c95d8 (このIDを非表示/違反報告)
すあ - 紹介文の所も男主じゃなくて男装にしてください。勘違いしてしまう方がいると思うので。 (2018年4月30日 12時) (レス) id: 4dfba812d8 (このIDを非表示/違反報告)
パダ(プロフ) - しずくさん … そうですね、男装に変更させて頂きます。ご指摘ありがとうございます。:) (2018年3月8日 20時) (レス) id: 92fb8c95d8 (このIDを非表示/違反報告)
しずく - 男装をしている女の子主人公でしたら、タグ付けは「男主」ではなく「男装」ではないでしょうか？ご確認いただけると助かります。 (2018年3月8日 19時) (レス) id: d330aefdbd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パダ | 作成日時：2018年1月28日 10時
