堕天した英雄が見た世界【僕のヒーローアカデミア】 (ページ8)

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此処は使われていなかったテナントを改装して作ったヴィラン基地である。
先生が私たちにくれた場所だ。

『作戦の説明をするわよ。』

死柄木「ああ。」
黒霧「はい。」

『町に下っ端を送り込む。場所は人がよく集まる繁華街。資料は私の頭の中、場所はナビゲートするわ。黒霧は指定した場所への下っ端の配置後、私たちと近くのビルの屋上で待機。まあ、下っ端なんてすぐヒーローにやられるだろうけど････』

死柄木「また、見てるだけか･･･」

『クスッ、心配しないで、私が雄英の教師側のカリキュラムを頂いてきたら雄英の教師、オールマイトを殺.す作戦だって立てられる。もちろん、そのときはあなたも来るのよ。』

死柄木「それまでは我慢か････面倒だなぁ。」

そう言って彼はまた首を引っ掻く。
彼が不機嫌なときにする行動だ。

『･･･････』

そっと、彼の手を掴み、下ろす。

『･･･”英雄”ナイチンゲール』

ゆっくり、彼が引っ掻いたてできた傷に触れる。
そして、”ナイチンゲール”の力で傷を癒やす。
そこまで沢山の傷を一気に癒やすことは出来ないが、これくらいの傷ならばすぐに戻る。

『････あまり、やりすぎないで。』

痛い。胸のあたりが冷たくなる。
笑って欲しいのに････

私では足りないのだろうか。

こんなことがあるたび、私はヒーローが嫌になる。

見ろ。
これがお前たちが救えなかった人間の末路だと。

お前たちが私たちを見捨てたのだと。

正しい、正しくないは関係ない。

これが私たちのお前たちへの復讐だ。

『さあ、行くわよ。』

お前たちも私たちと同じように、

　

　

　
　

絶望すればいい。