堕天した英雄が見た世界part2【僕のヒーローアカデミア】 (ページ4)

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過去編2 ページ4

ボコッガボ･･･

ああ、溺れたらほんとにこんな音がするんだ････

バシャ！

『ゲホッ･･･かは･･･誰････かっ！』

周りには誰もいなくて、誰も助けてはくれなかった。
死.ぬと思った。

沈む････
青い、な････

目の前がどんどん暗くなり、音も消えていく中で最後に見たのは何かの影が私に手を差し伸べたところだった。

目が覚めると何処か知らないところにいた。
ベットに寝ていて冷えた体に温かい毛布がかけられていた。

『････ここ･･･どこ？』

そう言ってからヒーローに川に落とされたことを思い出した。

『う･･うぇ･････』

一人泣きじゃくっているところにドアを開け、入ってきた人物がいた。

？「目が覚めたかい？」

『････だ･･･れ？』

この人･･･ちょっと怖い。

？「私かい？私は、そうだな･･･オールフォーワンと名乗っておこうか。」

オール･･･フォーワン？
オールマイトみたい････

それが”父さん”との出会い。

彼がヴィランだと知ったときはほんとに信用するか、と思った。
でも、想像以上に居心地のいいその場所を自然と私は好きになった。

『弔くん～、遊んでよ～。』

弔「今、ダメ。」

『じゃあ、黒霧。』

黒霧「すみません。」

『むぅ～～。なんでーー？』

弔「ヒーローと戦う作戦立ててるんだよ！」

黒霧「もうしばらく待って下さい。」

『･･･････』

暇だよ･･･
外に行こう。
ダメだって言われてるけど少しくらいならいいよね。

おそらく、私はこの時にはヴィランに染まり始めていたのだろう。
ヒーローのことをあまり信じたくなくなっていたから。

何故、川に落とされたのか。

その疑問はずっと頭にあったから。

　

　

ヒーローって何だっけ？