堕天した英雄が見た世界part2【僕のヒーローアカデミア】 (ページ19)

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こちらにヒーロー殺.しが来ないように攻撃を重ねる緑谷君と焦凍。

その姿は私が夢見たヒーローと同じだった。

絶対裏切らない。

絶対助けてくれる。

そんなヒーロー。

　

緑谷君、君にもっと早く会うことが出来たなら、私はこうはならなかったかもね。

寝転がり、二人を見ながら、そんなことを考えていた。

『！緑谷君！！』

緑谷君が足を斬られた。

ヒーロー殺.しの動きが全然違う。
こっちが本気か･･･！！

ちょっとマズいんじゃない？

飯田「止めてくれ････」

『･･･････飯田･･･君････』

飯田「もう････僕は･･･」

　

　

轟「止めて欲しけりゃ立て！！」

焦凍が叫ぶ。

その間に緑谷君は血を舐められ動きを止められる。

轟「なりてえもんちゃんと見ろ！！」

『･･･････』

少し、世界に色がついた。

明るい色。

じんわりと視界が歪み、暖かいものが滴り落ちた。

　

　

(ヒーローになりたい。)

　

　

　
遠い昔の私が言う。

目の前に立って、にっこり笑いながら。

『････ははは･･･････』

隣を見る。

飯田君が立ち上がる。

頑張ってる。

私も頑張ろう。

初めて殺.さなかった。

あいつを。

ちょっとヒーローになりたいと思った。

だから、

　

立とう。