白銀九尾物語 4【銀魂】

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貴女side




松｢こんな所にもまだ残ってましたか。悪ガキどもが｣



こたろうくんとしんすけは
最初こそ驚いてた雰囲気はあったけど
今はそれほどって感じだ



松陽はこたろうくん、銀時、しんすけ
の順に目をやっていく



真後ろを見るのって辛いよね

……私は未だ引きずられた体勢なので
その、銀時達の方向を見るには首を犠牲にしなければならない…

そろそろ首、痛い。捻りすぎて痛い
よし。服から松陽の手を外そう





あっ？……あれっ、かたい、、松陽ねぇ
離して、ちょ、ねぇ




銀時の冷たい視線が刺さってる…気がする




松｢でも、すみません。道場破りさん｣




この、クソッ、腕がつる前に
はずしたい…地面に立ってたい
座るの飽きたと言うかお尻冷たい…





松｢破るにも、もう道場も学舎も無くなっちゃいました｣





はーなーれーろーよー！！この手！！！

頑なに離れようとしないな！

そんなに私が好きですかっ！え？？





高｢心配いらねェ｣




しんすけが何か言った時
驚いたのか少しだけ力が緩んだのを感じたその隙に



最終奥義だ


私はもぞもぞを指を動かし

服と松陽の手の隙間に
自分の手を入れて
手を繋ぎたいなーアピールしてみる
そうすると、松陽はチョロいから


ほら。やったね。服から手が離れて
その手は今私の手と繋がれてる状況になった


なんでこれが最終奥義かって？
いやね、これ、立てるようには
なるんですけど、ほんと
後から逃げられなくなるわけなんですね



ま、後のことはまた後で
考えればいいや。どうにでもなれ
立ちますかね。よっこいしょっと




高｢俺が破りてェのは道場じゃねェ。あんただよ松陽先生｣



木刀と肩にトンと起きながら言う




桂｢先生、我等にとっては先生がいる所なら野原であろうと畑であろうと学舎です｣



ちらっと松陽の顔を見てみる


あら、珍しい

松陽が驚いた顔をしてる




高｢それに、あんたの武士道も俺達の武士道も、こんなもんで折れるほどヤワじゃないだろ｣



うわ、銀時鼻ほじってやがる…汚いなぁ



松陽はいい意味で？呆れたと言うか諦めたような優しい笑顔になって




松｢……やれやれ銀時、A、こりゃまた君達以上に生意気そうな生徒を連れてきたものですね｣



銀時は鼻から指を離し、指についた鼻くそをピンと指で弾きながら



銀｢そうだろ｣




と、謎にドヤ顔で言った



って、うわ！？
服に鼻くそくっついた！！！ばっちぃ！！

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