愛はここにある -changmin- (ページ34)

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ちっぽけなページ34

CM「はい、どうぞ」

そう言って渡して来たのは私がいつも飲んでる炭酸飲料だった

この年になっても炭酸も甘い物も大好きでやめれない物

CM「これ、好きでしょ？」

「ありがとうございます」

CM「いつも飲んでるからすぐこれに決めました」

「そうですか・・・」

缶コーヒーのプルタブを開けて喉を鳴らしながら飲む姿も運転する姿も誰が見たって男前

いちいち胸キュンする私は

あぁー本当に好きになっちゃったんだ

って思って彼と目が合えば照れ隠しように窓に視線を移したりして
さっきのキスを思い出して一人で赤くなったり

ホテルを出て一時間以上は走っただろうか
真っ暗な所で車を停めた

「ここは？」

CM「海です。真っ暗で何も見えないですけど」

「私を殺して海に捨てないで下さいね」

CM「はぁ？」

「だから・・・」

緊張のせいか意味わかんない事を言って後悔する私に
彼はお腹に手を当てて笑ってた

CM「馬鹿な事言わないで下さいよ」

「そんなに笑わなくても」

CM「僕、刑務所に入りたくないですよぉー」

こんな風に笑うんだって思った
ツボに入ったらしく思い出しては一人で笑っていた

でもここは街灯もほとんどないせいか
窓越しから見る夜空は本当に綺麗だった

海風はまだ肌寒いけど
笑う彼を残し外に出て見上げた

無数に輝く星は普段見る夜空とは大違いで
ずっと見ていたいほどキラキラと存在を表してた

CM「綺麗でしょ？ここ」

「はい・・・すっごく」

CM「僕のお気に入りの場所です」

目を閉じればさざ波が聞こえ
見上げると瞬く程の綺麗な星達

嫌な事も悩んでた事も忘れるぐらい綺麗だった