愛はここにある -changmin- (ページ33)

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夜のドライブページ33

事務所が近くになるに連れ足の震えが出て来る
やっと直ったのに心臓が飛び出そう

事務所に入るとさっきとは打って変わり清ました顔の彼
パソコンを起動させ上がる準備をしてた時だった

CM「携帯落としてましたよ」

「すいません。ありがとうございました」

CM「じゃ、僕は上がります」

「お疲れ様でした」

さっき取られたまま返してもらってなかった事に今更気付いた

着替えて重い足取りで駐車場に向かった
泊まりの客に従業員の車がたくさんある場所
こんな所で彼を探すなんて無理

ー♫♫♫♫♫♫ー

鞄にしまい込んだ携帯が鳴り出した
全く知らない番号
普段なら知らない番号だと出ないのに不意に出てしまった

「はい。岡田です」

CM「チャンミンです。今何処に居ますか？」

「従業員入口ですけど」

CM「今そっちに行きます」

何故彼が番号を知ってるのか不思議だった
それからすぐ私の前に黒い車が止まった

CM「乗って下さい」

助手席の窓を開けた彼は指で隣に座れと言わんばかりに指差した

素直に助手席に座ると共に車を出した

初めて見る運転姿がカッコ良くて新たな彼の一面を見た

何処に行くのかさえ知らされないまま徐々に景色は都会から田舎の風景に変わる

CM「なにか飲みますか？」

「・・・はい」

CM「じゃ買って来るので待ってて下さい」

「お金あげます」

CM「要らないです」

素っ気なく断われコンビニに入って行った
車内からだと明るいコンビニは丸見え
レジで笑顔でお金を払ってる姿は意外だった
冷徹人間までとは言い過ぎだけど何に関しても笑顔をあまり見せないもんだと思っていた