愛はここにある -changmin- (ページ31)

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ロックページ31

今日はほとんど宴会もなく所謂暇な日
持て余す時間を埋めるように私と彼は法要セットがある４階に篭ってた

和室に小さな日本庭園がある４階は何処と無く暗い雰囲気が漂う

従業員内では４階の倉庫に子供の霊が出るとか女の人の霊が出るとか
新人の子に面白がって言う子達が居る

私もユノさんに霊が出るとか言われて鍵閉めチェックの時は怖くてたまらなかった

CM「こんなにあるんですか？」

「はい。その宗教によって使う物も異なります」

CM「へぇー」

「営業してたから宗教がどのくらいあるのかわかりますよね？」

CM「それはわかります」

一畳半ぐらいの小さな空間
そこに長身の彼が入ると圧迫感で尚更小さな部屋に思える

セット表の写真を見ては実物の物を探して
これはどうやって使うのかとか聞いて来る彼

CM「今日、僕に時間下さい」

真剣に見てたと思ったから突然だった
いつもは逃げれる場所があるのに狭い空間に二人っきりで
ドア側に居る彼をどけて逃げるなんて出来そうもなかった

CM「いいですか？」

「話しなら今して下さい」

CM「ここじゃ・・・嫌です」

「私も・・・嫌です」

CM「Aさん。何故僕を避けますか？」

「・・・」

怒りで満ちたような目
彼は壁に手を付き完全に身動きが取れない状態になった

後ろは冷たいコンクリートの壁
目の前には上から怖い目で私を見下ろす彼

CM「僕から・・・逃げないで下さい。A・・・さん」

「あなたは・・・」

CM「チャンミンです。僕の名前はチャンミン」

「チャンミンさんは・・・自分で何を言ってるのかわかりますか？」

CM「わかります」

「手・・・退かして下さい」

CM「嫌です」

ついには私の足の間に彼の足が入り込み
完全にロックされた
心臓が・・・うるさい