夢の中のエイン (ページ4)

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3.聞き逃せないワードページ4

今日も朝から乗車率120%はある電車に揺られて出社する。

この生活にもやっと慣れた社会人3年目。
有名なメイクアップアーティストであるハル(HR)先生(見た目は美女、生物学上は男性)の事務所で働いている。

重たい仕事道具は体に堪えるけれど、好きな事を仕事に出来た私は幸せなのかもしれない。

「おはようございます！」

事務所のドアを開いて挨拶をすると、あちらこちらから挨拶が返ってくる。

HR「Aおはよう。今日のメイクもセンス良い色使いね♪」

「ありがとうございます！」

HR「ふふふ。今日も楽しくお仕事しましょ♪」

「はい！」

私の頭をポンポンと撫でて移動するハル先生。
この事務所はハル先生がその人の仕事を気に入ってしか雇わない少数精鋭の会社だ。

自分のデスクに就いて今日のスケジュールを確認する。
すると隣で雑誌チェックしていたユナ先輩(YN)と同僚のリョウタ(RT)が声を上げた。

YN「もう本当にカッコイイ！！」

RT「アイドルなんすよね？人数多過ぎて僕には見分けが付かないっすww」

その声にチラッと覗いた雑誌には大人数のアイドルが写っている。
確かに多過ぎて私もすぐには見分けが付かない。

YN「メイクの勉強にもなるし、覚えられたら楽しいよ？このグルは特に個性的な人が揃ってるからね！」

RT「イケメンばっか…あ、僕とAと同い年の人もいるんすね」

YN「あー、その子ね！めちゃくちゃ顔がいいでしょ？でも変わってるとこあるんだよね〜ww特にタイプが！」

RT「へー！どんなですか？」

YN「年上の人とか気さくで落ち着きがある人とかもあるんだけど、デビュー当時から言ってるのがね？

　夢で会える人」