夢の中のエイン (ページ15)

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14.トロッコの軌跡ページ15

大歓声の中、ライブが始まった。

沢山の歓声の中、数人のメンバーが出てくる。

その人たちの顔はちょっと遠くて、モニターでしか見えなかったけれど、先輩が指差した先にトロッコに乗って残りのメンバーがやって来た。

私たちの席はトロッコが通る道の最前列。
1つ目のトロッコが通り過ぎた時、しっかりと顔が見えて、何も知らないなりに感動した。

「せ、先輩！この人たち、すごいカッコいいし歌うますぎないですか！？」

YN「そうでしょー！？顔良し、歌良し、ダンス良しで最高なんだから！」

２つ目のトロッコがやってきた時、先輩のテンションがまた一気に上がった。

YN「きゃーっ！ジョンハーン！！」

そのトロッコにはさっき話していたジョンハンさんとリーダーだというエスクプスさんが乗っていて、手を振ったりハートを飛ばしたりとファンサービスをしている。

YN「はー、最高！目が合った気がした！！」

すごく幸せそうな先輩を見て、可愛らしいなぁと思っていると先輩が次のトロッコを指差す。

YN「ほら！ジュンが乗ってるトロッコが来たよ！いっぱい団扇振ったげて！！」

「は、はいー！」

言われるままに一生懸命に振ると、ジュンさんが私の持っている団扇を指差して隣の背の高いメンバーさんを手繰り寄せた。

その人が振り向いた瞬間、

時が止まった。

気がした。