束縛彼氏 .。 (ページ10)

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朝、目が覚めると、

横にまだ気持ちよく寝てるひーくんがいた。

こうやって起きたら近くに好きな人がいるって

しあわせだなあ。

なんてひたりながら、

なんとなく携帯を見始めた。

すると

【ラウール : そっか、また今度大会ある時はきてね！】

という LINEがきていた。

見覚えのない内容で、

会話を遡ろううとすると、

その一通のラウールの文しかでてこない。

『わたし、会話けしたっけ … ？』

会話の履歴がないことも不思議だったし、

こんな会話をした覚えもない。

寝ぼけてたのかな … 。

そんなことをモヤモヤ考えてたら、

「なにみてるの？？」

後ろからひーくんが抱きついてくる。

『ラウからね、LINEきてたんだけどわたし全然会話

の内容覚えてなくて … 年取ったかな笑』

『あ、昨日ラウとの会話みなかった？』

「 … 見ようとしたけど、そのときにはもう会話なかったよ？」

『あれれ、私間違えて消したのかな。』

「もしかして、なんか俺に隠したい会話してたの？」

『そんなわけじゃん！必要最低限の会話しか

してないよ！』

「だよね、信じてるからねAのこと」

『うん！』

「そんな男より俺にかまって？」

『もちろん』

たぶん、わたしの手違いで消したし

ラウールも送信相手まちがってるんだろうな

なんて呑気なこと考えて携帯を枕元に置いた。

ほんとはひーくんがすべて知ってることなんて

微塵もおもってなかったから。

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