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〈No side〉
真っ先に駆け出したのは､Aだった｡
押っ取り刀のまま､ただ前へ前へと駆け走っていく｡
飛行音に釣られ蠢き湧き出したディシビを､躱せない個体だけを斬りながら目的のコンテナに向かい走っていった｡
「戻ってきたで･･･っては､速っ!!?」
「皆さん､全力でAさんを追いますよ!!」
ロボロが鉄塔から降りてきた着地音とエーミールのGOサインが重なると同時に幹部達が一斉に駆け出す｡
「･･･Aに何吹き込んだんやグルさん」
「我々の組織で生きるコツを教えただけだ｡ほら､ウカウカしていたらやんちゃ姫の背中を見失ってしまうゾ」
グルッペンの言葉にトントンは盛大に溜息を吐きながら前線を突っ走るAを見つめた｡
Aの姿は既に小指より小さくなっており､脱兎とも表現できる驚異的な速さだ｡
その速さで失速を知らないまま､ディシビを斬っていくのだから驚きを隠せない｡
トントンの脳裏に過ぎるのは昨日の出会い頭に起きた戦闘｡
裸足の状態かつ慣れない大型装備で武装したトントンと同等に渡り合っていた為､元の戦闘力も高い方だと認識していたが衣類と武器を見繕うだけでここまで飛躍するとは思っていなかったのだ｡
「Aちゃんを見失うんも時間の問題やで!誰か
「あ､じゃ俺行くわ」
「いやここは俺が」
「クソ先輩とシャオロンさんは下がっててください｡俺が行きます」
「ショッピ君さっき行ったやん俺に見せ場譲ってぇや」
鬱の声掛けに対し､コネシマ､シャオロン､ショッピ､ゾムの意見が対立し火花が散る｡
エーミールが「内ゲバしてる場合ですか!!?」と怒声を上げるが聞く耳を持たない｡
「じゃ､俺が行くわ」
はぁ､と短く溜息をつきロボロは膝を折り小柄な体を屈ませた｡
同時にけたたましく唸るモーター音と靴底から吹き出る白いスモーク｡踵辺りから外側へ三枚ずつ､ホログラムで構築された翼──の形をした刃が出現した｡
ロボロが履いているのはただの電磁滑走靴ではなく､完全に対ディシビ用に改造された【くられ特製超電磁滑走靴】だった｡
ちなみに本来の電池式とも合わせて太陽光発電でも機能するように改造されている｡
「「「「あっ!!」」」」
火花を散らし始めていた四人がロボロの動きに気づく前に､既にロボロは走っている集団の先頭よりも先へと身を乗り出していた｡
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お星 - お久しぶりに見たらすごくなんかなんかねえっと発狂したうん！ (2020年9月26日 14時) (
レス) id: 7b09c37ff3 (このIDを非表示/違反報告)
夢花(仮垢) - 更新されてたからまた来ましたけど、超面白い……超好き( 超唐突 ) (2019年10月10日 21時) (レス) id: 1ce7d18474 (このIDを非表示/違反報告)
まんまる(プロフ) - すごく面白いです…。続きが気になります！応援してます！無理しない範囲で更新してくれると嬉しいです！楽しみに待ってます！ (2019年7月28日 20時) (レス) id: 6af86988b7 (このIDを非表示/違反報告)
注射器(プロフ) - d！でこういう話は新しいですね…。文章も読みやすく、ストーリーも続きが気になるような素敵なもので凄いです……。 (2019年7月24日 18時) (レス) id: 91a8b31b94 (このIDを非表示/違反報告)
夢花(仮垢) - ふぁー！！！はよ続き読みたいです！！！チノたんも居るの嬉しいです！！！！！マンちゃんの事さらに好きになりました(( (2019年7月12日 2時) (レス) id: 1ce7d18474 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みー
| 作成日時：2019年7月10日 0時
