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【ハシラビト島 北部海浜公園 大鉄塔群 AM11:30】
『･･････』
「そうむくれるな､A」
『だって私の出番無かった･･･』
「皆がお前を仲間だと思っている証拠だな」
デートスポットとして有名だった(らしい)海浜公園にて､私達はたむろしていた｡
メンバー全員が視界に入る範囲で皆はチャンバラごっこしていたり､カフェテラスでのんびり座ってたり､ベンチで寝そべっていたりしていた｡
私はと言うと､グルッペンさんと共に各々の行動を眺めながら談笑していた｡
いや､笑えない｡本当に笑えない｡
何が笑えないのかと言うと､この大鉄塔群下に辿り着くまでの間､ディシビ数体の群れと数回衝突したのに私は一度も刀を抜いていないということだ｡
挙句､皆私が行こうとすると止める始末だ｡
『少しくらい見せ場欲しかった･･･』
「やれやれ､想像以上に困ったお姫様だ」
グルッペンさんが口元に手を当てながらクスクスと笑う｡
別に見せ場が欲しいわけじゃないけど､守られてるだけなのは嫌なんだ｡
足を引っ張るのは嫌だし､役に立ちたい｡
「ところでA､そろそろ俺が会議室で言っていた"Aを作戦に参加させた理由"を知りたくないか?」
『話のすり替え方が少し強引な気もするが･･･気になるところではある』
「確かお前は言っていたなどうすれば我々の組織で生きていけるのか､既知である我々の知識を貸してほしい､と」
うむ･･･確かに言った｡
つまり私の存在を隠さず組織内で生きる方法がこの支援物資回収作戦と関係しているのだろうか?
「支援物資は毎日決まった時間に投下されるが､全ての組織に物資が巡るわけではない｡物資が詰められたコンテナがこの島に投下された時､他組織との争奪戦が始まる」
『ちょっと色々ツッコミたい所はあるんだけど･･･その辺は黙って学べということか｡とにかく､支援物資は毎日手に入れられる訳では無いということだな』
「理解が早くて助かる｡故にこの作戦は熾烈を極めるわけだが､そもそもこの作戦に戦闘員が数人必要なのは"前提条件"だ」
ああ､なるほど｡
グルッペンさんの言わんとしてることは大体理解出来た｡
戦闘員は組織の要｡
必要不可欠な存在｡
一人の戦闘員が戦闘不能に陥れば､組織は甚大な被害を受ける｡
であれば────･･･
『私が"要"である戦闘員になればいいだけか』
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お星 - お久しぶりに見たらすごくなんかなんかねえっと発狂したうん！ (2020年9月26日 14時) (
レス) id: 7b09c37ff3 (このIDを非表示/違反報告)
夢花(仮垢) - 更新されてたからまた来ましたけど、超面白い……超好き( 超唐突 ) (2019年10月10日 21時) (レス) id: 1ce7d18474 (このIDを非表示/違反報告)
まんまる(プロフ) - すごく面白いです…。続きが気になります！応援してます！無理しない範囲で更新してくれると嬉しいです！楽しみに待ってます！ (2019年7月28日 20時) (レス) id: 6af86988b7 (このIDを非表示/違反報告)
注射器(プロフ) - d！でこういう話は新しいですね…。文章も読みやすく、ストーリーも続きが気になるような素敵なもので凄いです……。 (2019年7月24日 18時) (レス) id: 91a8b31b94 (このIDを非表示/違反報告)
夢花(仮垢) - ふぁー！！！はよ続き読みたいです！！！チノたんも居るの嬉しいです！！！！！マンちゃんの事さらに好きになりました(( (2019年7月12日 2時) (レス) id: 1ce7d18474 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みー
| 作成日時：2019年7月10日 0時
