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『私の存在の周知を遅らせるのは･･･反対』
この一言に周囲にどよめきが走る｡
ただ一人だけ､グルッペンさんは私がこう言うのを予想してたかのように平然とした顔で言葉を続けた｡
「それは何故だ?」
『私を心配しての提案という事は重々承知しているし､何より感謝している｡でも私一人の存在で組織内に不信感が生じるようなことがあってはならない』
反論を受け付けないつもりで強い声音で言い切るとグルッペンさんは面白そうに喉を鳴らして笑い､他の人達は押し黙る｡
それでも全員が納得とまではいかないようでトントンさんが声を上げる｡
そこからは､私とトントンさんの言い合いだった｡
「自分が何いいよんか分かっとん?」
『分かっている』
「分かってへんやろ!?幹部全員除けても三十人近くの野郎がおるんやで!!?」
『だから分かっている｡圧倒的偏りのある男女比率が暴力に成りうるということも､自分に振り掛かるリスクも
──全て理解した上で反対している』
「理解したような回答には思えんわ!もし一人でも暴徒化したら芋づる式でそうなっていくし､幹部の誰かが常に傍に居れるわけないんやぞ!?」
『それは後も先も同じだよ』
この組織をまとめるのは幹部中心で､簡単に表現するならば"扇子の要"だ｡
私という存在に"例外"や"特別"を許してしまうと必ず不平感･不満感は生じ幹部に対する不信感が派生する｡
幹部の権威喪失は組織瓦解の序章に繋がってしまうのだ｡
『現状を知ってしまった私はもう他の組織でうまく立ち回れる自信はないし､昨日トントンさんも言ってくれたじゃないか「一緒に生きていこう」と･･･
──だから私は､ここで生きていく』
「だったら尚更──!!」
『尚更､特別待遇は邪魔でしかない』
そう､ここで､皆と一緒に生きていくのに"私一人の為"の待遇は邪魔でしかない｡
何より疎外感があるから"私が"嫌なのだ｡
組織の為という理由を盾にした我儘だと理解はしている｡
『だから無知の私に､既知である君達の知恵を貸してほしい｡私がどう行動したらこの組織で生きていけるのかを』
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お星 - お久しぶりに見たらすごくなんかなんかねえっと発狂したうん！ (2020年9月26日 14時) (
レス) id: 7b09c37ff3 (このIDを非表示/違反報告)
夢花(仮垢) - 更新されてたからまた来ましたけど、超面白い……超好き( 超唐突 ) (2019年10月10日 21時) (レス) id: 1ce7d18474 (このIDを非表示/違反報告)
まんまる(プロフ) - すごく面白いです…。続きが気になります！応援してます！無理しない範囲で更新してくれると嬉しいです！楽しみに待ってます！ (2019年7月28日 20時) (レス) id: 6af86988b7 (このIDを非表示/違反報告)
注射器(プロフ) - d！でこういう話は新しいですね…。文章も読みやすく、ストーリーも続きが気になるような素敵なもので凄いです……。 (2019年7月24日 18時) (レス) id: 91a8b31b94 (このIDを非表示/違反報告)
夢花(仮垢) - ふぁー！！！はよ続き読みたいです！！！チノたんも居るの嬉しいです！！！！！マンちゃんの事さらに好きになりました(( (2019年7月12日 2時) (レス) id: 1ce7d18474 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みー
| 作成日時：2019年7月10日 0時
