洋服選び ページ14
『じゃあ･･･不束者だがよろしく｡足でまといにならないよう努力する』
ペコリ､と軽く会釈をするとオスマンさんがホワホワした笑顔で私の方へと近づいてくる｡
元々中性的な彼の笑顔は女子顔負けの可愛らしさだ｡
「ん､じゃあ他のメンバーに挨拶する前にお洋服選びに行かななぁ」
意外な申し出に､すぐ反応できなかった｡
出会った冒頭のやり取りのせいもあるが､私は彼からよく思われていないと思ったから｡
むしろよく思わないのが普通だとは思うんだけど｡
「ここ大型ショッピングモールやから女性向けの洋服屋も沢山あるんよ｡汗臭い野郎共しかおらんから全く手付かずやし案内ついでにどう?」
『ああ確かに･･･場所も分からないしよろしく頼む』
まだ驚きの余韻に浸りつつも彼の親切心に私は素直に応じた｡
･
『本当に広いな､このショッピングモール』
オスマンさんの後ろを付いて行きながら辺りをキョロキョロと見回す｡
ショッピングモールなんだからある程度の規模は当然と言えば当然だが･･･それでも私の"知識"にあるショッピングモールの規模とは比べ物にならないくらい巨大な施設だ｡
この敷地内には遊園地やホテルも建設されているらしく､就寝や個人の時間はホテルの一室を利用する者もいれば､ショッピングモール内のフロアを改造して過ごす者もいるらしい｡
「アルビノちゃんはどんな服が好きとかある?」
アルビノちゃん･･･?
それはもしかしなくとも私の事を呼んでいるのだろうか｡
アルビノ･･･十中八九､先天性白皮症のことだとは思う｡
ショーウィンドウに映った自分の容姿を一度だけ確認したが鏡で確認した訳では無いので髪の毛や瞳の色を認識できたわけではない｡
ああでも､思い返してみれば目覚めた時視界に映った地面に着くほど長く白い髪･･･やけに白いなと思ったけど､アルビノなら納得だ｡
『あ､えっと自分の趣味嗜好も忘れてしまっていてるから適当でいい』
ヘラっと笑顔を作って言ってみたが､オスマンさんの薄く開かれた深緑の瞳に悲しみの色が宿った｡
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お星 - お久しぶりに見たらすごくなんかなんかねえっと発狂したうん！ (2020年9月26日 14時) (
レス) id: 7b09c37ff3 (このIDを非表示/違反報告)
夢花(仮垢) - 更新されてたからまた来ましたけど、超面白い……超好き( 超唐突 ) (2019年10月10日 21時) (レス) id: 1ce7d18474 (このIDを非表示/違反報告)
まんまる(プロフ) - すごく面白いです…。続きが気になります！応援してます！無理しない範囲で更新してくれると嬉しいです！楽しみに待ってます！ (2019年7月28日 20時) (レス) id: 6af86988b7 (このIDを非表示/違反報告)
注射器(プロフ) - d！でこういう話は新しいですね…。文章も読みやすく、ストーリーも続きが気になるような素敵なもので凄いです……。 (2019年7月24日 18時) (レス) id: 91a8b31b94 (このIDを非表示/違反報告)
夢花(仮垢) - ふぁー！！！はよ続き読みたいです！！！チノたんも居るの嬉しいです！！！！！マンちゃんの事さらに好きになりました(( (2019年7月12日 2時) (レス) id: 1ce7d18474 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みー
| 作成日時：2019年7月10日 0時
