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『えっと』
口を滑らせた、と思った時には時すでに遅し。
皆からの刺すような視線に耐えられずサッと目を逸らす。
「・・・ちょっと5分くらい席外すね」
『ち、違う違う!待って!嫌がらせって言ってもちょっと情報弄られてるくらいだから!上の人も私が特級だから命取りにはならないだろうって思ってのことだろうし、ね!?』
爽やかな笑顔と優しい声でそう言った五条のセリフには「上の連中殺してくる」という語尾が隠せれていなかった。
慌てて嫌がらせに関しての訂正やらフォローを入れるがほぼ意味を成していない。
このような状況になるのを避ける為に隠していたのに失敗したな、と少し反省した。
「は?無理無理、僕のAに嫌がらせしてるっていう時点で解釈違いだから」
『解釈違いって何!?ていうか今の嫌がらせなんて殺し屋雇われてた頃より断然マシになったし可愛いもんでしょ!?』
「「こ、殺し屋!??」」
「ああ、ありましたねそんな事・・・」
虎杖と釘崎がギョッとしている手前、伏黒と五条は「あれは呪術界歴史に残る印象的な出来事だった」と呟きしみじみしている。
遡ること約3年前、それまでAは上層部から嫌がらせの度を超えた扱いを受けていた。
偽情報を故意に伝達するのは当たり前、補助監督は付けないわ無理な任務のスケジュールを組まされるわ給与は不当カットされるわ、果てには暗殺まで企てられる始末だった。
高専関係者全員の記憶に深く残るのは第1回目の暗殺未遂事件だ。
その日、Aは五条と当時中学生になったばかりの伏黒との用事があった為、3人で集まる予定だった。
しかし普段時間に遅れる事の無いAが時間になっても一向に現れなければ連絡も繋がらない。
嫌な予感がした五条と伏黒が内緒で付けたGPSを辿って駆けつけれみれば、そこには号泣する暗殺者の姿と、その暗殺者の人生相談にのるAの姿があったのだ。
以降、いくら上層部が刺客を放っても最終的にAが懐柔し、果てには更生させてしまうので段々と殺されそうになる機会が減ったのだとか。
「そ、そんな事があったんすね」
『内緒で付けた・・・GPS????????』
「「あっ」」
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みー(プロフ) - 甘蜜蜜華(精神安定剤())さん» はわわ・・・ありがとうございます!!じゅじゅ夢小説初出しなのでめちゃくちゃ嬉しいです!不定期更新ですが頑張ります!! (2021年3月1日 18時) (レス) id: 9c701de065 (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - 雪マカロンさん» 初コメありがとうございます^^*夢主イラスト載せようか迷ってたんですけど、嬉しいです!! (2021年3月1日 18時) (レス) id: 9c701de065 (このIDを非表示/違反報告)
甘蜜蜜華(精神安定剤())(プロフ) - だ い す き です!!!!!!更新頑張ってください! (2021年2月27日 17時) (レス) id: 80388bac17 (このIDを非表示/違反報告)
雪マカロン - 面白いです!イラストとても、お上手ですね! (2021年2月27日 12時) (レス) id: c9091179e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みー | 作成日時:2021年2月27日 1時