７話 ページ8
昼休み
芦戸：Aちゃーん！試験お疲れ！！
貴女：ああ、ありがとう！
麗日：大変やね〜！
葉隠：そりゃあAちゃんの個性すごいもん！
いつものように、皆んなが来て話かけてくれる。
雄英での生活は毎日が楽しい。
芦戸：そういえばAちゃん、何でマスク付けてるの？
貴女：！
私は一瞬固まった。三奈ちゃんは普通に疑問に思ったんだと思う。でも私からしたら結構大きな問題だった。
貴女：えーっと…！
今までは風邪だと言っていたけど、流石に３ヶ月も同じ嘘は通じない。
貴女：最初風邪引いてて、なんか取るタイミング逃しちゃって付けてる感じかな…？
麗日：そうだったんや！ウチらさっき色々考えて心配しとったんよー！
貴女：そ、そうなの？
蛙吹：もしまた風邪だと言われたら、何かの病気かもしれないって思っていたわ
私がマスクを付けているだけで、こんなに心配してくれるなんて、皆んな本当に優しい、いい人達だと思った。
葉隠：取るタイミング逃しちゃったなら、今と取りなよ！
貴女：へ！？
芦戸：そうだね！風邪とかじゃないなら今取っちゃったほうがいいよ！夏だしマスク暑いでしょ？
２人にグイグイと押され、戸惑った。
八百万：芦戸さんに葉隠さん！無理強いは良くありませんよ！
蛙吹：そうよ、Aちゃんが嫌なら、無理にとることは無いわ
戸惑った私を見て、ももちゃんと梅雨ちゃんが助けてくれた。
芦戸：まあ無理にとは…
葉隠：言わないけど…
２人はしょんぼりしてしまって、何だか申し訳なくなってきた。
貴女：いいよいいよ！そんなに大事なものじゃないから！
三奈ちゃんは嬉しそうに振り返った。
透ちゃんも仕草から嬉しさが伝わった。
蛙吹：本当にいいの？
貴女：うん！
私は、もしかしたらここでは…という淡い期待を持って、マスクを外した。
葉隠：わー！可愛いじゃん！
麗日：本当！今まで隠してたの勿体ないわ！
耳郎：パーツが整ってるね
皆んなはこれでもかってほど褒めてくれた。
照れるけど嬉しかった。
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作者名：ぽん | 作成日時：2018年8月10日 21時
