僕は大変な物を拾ってしまったようです ページ2
到底手も届かない様な、ある美少女の事を考える事を繰り返す...そんな日々の夏休み直前のある日の事。
僕は、学校の廊下で、とても、とても、とても素晴らしい、価値のある、貴重な物を発見した。
始まりは、休み時間に本を返しに図書室へ行く為廊下を歩いていた事。
本を抱えていて、下をよく見て居なかった僕は、何かを踏んでしまった。
それは定期入れだった。
手に取ってみると、何かがスルリと床に落ちた。
うつ伏せ状態で落ちたそれを手に取った僕は目を疑って疑って、頭がおかしいのではと頭も疑った。
定期入れから落ちたそれは、僕が、いや、僕も、みんなが、密かに心を寄せる到底手も届かない様な美少女。「朝比奈日和」の写真だった。
しかもなんだ。なんだこの写真は。彼女の服装からみて春頃かと思われるその写真は、風でスカートが捲れそうになっているという、小学生の自分達からしたら十分アレな写真だったのだ。
一体誰だ。こんな写真を撮ったのは。
手掛かりはもう片方の手に乗っていた。定期入れだ。
そこで僕は定期入れの名前を見た。そこで僕は再び目を疑った。
そこには、アサヒナー業界ではそこそこ名の通る有名人、「雨宮響也」の名前が書かれていた。
「マジか...」
そんなフッと出てしまった声に周りは気付いてしまったようで、廊下に居た2、3人が僕の方を向いた。気まずくなった僕はそのまま図書室へ立ち去った。
定期入れと写真を持って。いや、持っていたはずだった。
図書室へ駆け込んだ僕は、大変な事に気が付いた。
僕が持って居たのは本と朝比奈日和の写真。そう。定期入れを何処かに落として来たのだ。
しかし本もあるのに戻るのは不自然だ。おまけにもう休み時間もそんなに残っていない。
仕方なく、定期入れは後で探す事とした。それよりも問題は写真だ。
僕は目立たない端の方のテーブルに本と写真を置いて考えた。
はっきり言って、手が出る程欲しい。
しかし、これをそのまま所有物にするのは泥棒になってしまうだろう。
罪は一回犯すと続いて仕舞うという。しかしこれを逃すともう手に入らないと思うと..
今まさに僕の中では天使と悪魔が闘っていた。
そしてそこにチャイムが鳴った。空気読んでくれチャイム。
慌てた僕はとっさに写真を本に挟みそれを棚に戻して立ち去った。
結局、その後定期入れも見つからず夏休みになった。
休みが開けたらどう謝ろう。それをずっと考えて、遂にお盆になった。
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あざみ - いちごー、27来てね!待ってるよー! (2017年11月12日 10時) (レス) id: df316be4fc (このIDを非表示/違反報告)
つぼみ - 11/27、ルーム記念日だから良かったらきてねー!みんなでまってます! (2017年10月29日 7時) (レス) id: 62b62ffb66 (このIDを非表示/違反報告)
つぼみ - 今日ルームでクイズ大会やるよー!気づいたら来てね!みんな待ってます。 (2017年8月15日 17時) (レス) id: abd2501919 (このIDを非表示/違反報告)
つぼみ - 更新お疲れ様!たまには話したいです。忙しいかもだけどがんばって! (2017年8月14日 19時) (レス) id: abd2501919 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - コメントありがとうございました!誕生日のやつはシリーズにする予定です...シオンさん難しs(( (2017年5月23日 21時) (レス) id: 6e59da11c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なな | 作成日時:2017年4月28日 23時